今日5月8日連休の最終日。県内の移動であれば車は混んでいないだろうと見越して、大津の三井寺へ行ってきました。予想どおり、普段の日曜日よりも快適に走れました。

 三井寺へのお参りはずいぶん久しぶり。5月1日から月末まで開かれている、中島省三さんと奥田博士さんの展覧会の案内をもらっていたので、その鑑賞を兼ねて出かけました。中島省三さんは大津で琵琶湖を取り続けている写真家・映像作家。奥田博士さんは信楽の陶芸家。

 展覧会場である観音堂の書院には、先に諸堂を巡ってから行きましたが、その紹介は後にして、先に展覧会を紹介します。

 作品は書院の広間だけでなく、玄関、廊下、庭も使って展示されていました。玄関では奥田さんの作品が来訪者を出迎えていました。

 

 主会場では、壁面に中島さんの写真、床には赤毛氈の上に奥田さんの力強い作品が展示されていました。

 いずれもが、展示というより、自然に存在しているもののように、そして、建物、庭、比叡山と琵琶湖、北から南に通り抜けていく緑の薫風とが一体をなしているようでした。

 

 作品鑑賞というより、芸術本来の力である、爽やかで生きるエネルギーを注入される体験でした。

 ところで、今日の三井寺の紹介を。

 大門(仁王門)を入って金堂への道を歩むと、三井寺に来たという実感が浮かびます。金堂の東面が存在感をもって浮かび上がります。

 

 金堂の諸仏像を拝してから、閼伽井屋(あかいや)から弁慶引摺鐘と呼ばれる梵鐘が納まる霊鐘堂へ。閼伽井屋の正面の蟇股には左甚五郎作と伝えられる龍の精巧な彫刻あります。また、梵鐘は奈良時代のもの。

 そこから南に向かって歩き、一切経蔵へ。その内部にある八角輪蔵には高麗版一切経が納められているそうで、まさに図書館。

 さらに南に向かい、三重塔や大師堂などを見て、展覧会場のある観音堂の書院に向かいました。

 観音堂は、西国三十三箇所観音霊場の礼所だけあって、庶民的な明るい雰囲気でお参りの人も多い。

 この一角にある観月舞台が連休中の今日まで公開されていました。

 今日の琵琶湖には多くのヨットが浮かんでいました。