1年前の繰り返しで時計が戻ったような話

 市長が5月に開催の市議会特別委員会で病院の結論を出すと表明したことを昨日紹介しました。先週4月22日の市議会全員協議会で表明し、その後の定例記者会見でもやり取りがありました。

 このような進め方に対して、議員2人から異論があったが、議員の大勢は黙認だったようで、そのように進められる込み。

 このような進め方に対して異論も何も、それ以前の問題として、これは1年前の繰り返し。時計が戻ったような話。

 昨年(2021年)3月16日に市長は公約であった病院の現地建替え断念を表明し、新しい候補地3か所を提示。そして、5月の特別委員会でその3カ所のなかの駅前Bブロックを選定した。その後、1千万円余りの予算を使って事業に着手し、基本計画の策定まで行った。

1年前の繰り返し以下! 責任感の欠如 新場所もBブロックと同じ流れ

 このように、ちょうど1年後の5月の特別委員会でまたもや病院の新しい場所を表明しようとしている。まったくの繰り返し。というより、それ以下。

 なぜなら、昨年はまがりなりにも3つの候補地を示してそのなかから優劣を評価して1か所に絞る体裁をとった。今回はそれもない。そのうえ、さらに酷いことは、今回、結論として示される場所が、昨年の3候補地のなかで選定されなかった総合体育館敷地になりそうなこと。

 仮に結論として示される場所が、総合体育館敷地でなかったとしても、いずれその先の結果は目に見えていそうです。1年前に決定されたBブロックと同じ流れをたどることになる。

今年5月の特別委員会の結果を見るまでもなく、これまでの経過からだけでも明らかに言えることは、責任感の欠如。

このままでなくても病院はなくなる! その危機感は1年前に出されるべきもの! 

 ところで、自宅の郵便受けにチラシが入っていました。市民団体が発行したもので、「1日も早く駅前に新病院建設を!」の大見出しの次に「このままでは病院がなくなる?重大な危機」の中見出し。まさに、そのとおりだと思います。 

 このように、もとのAブロック病院計画、市長の病院現地建替え公約、そして市長自身が決定して進めてきたBブロック病院計画とこの1年半の間に市長は3つの病院計画を潰した。3度あることは4度ある。計画潰しが常習化。これでは、現市立病院の老朽化した建物とそこで頑張っている職員が持ちこたえられない。チラシに表れている危機感のとおりです。

 危機感と言えば、先ほど知人が、市議の1人が先週の全員協議会の状況を危機感をもって報告している。そのなかで、「マイナスを取り返すには一つ一つ丁寧にやり直さないといけない。」と書いているそうです。そのとおりで、誠実なメッセージ。しかし、残念ながら、それは、市長の病院現地建替え公約が破綻した1年前に出されるべきメッセージ。

 そして、先のチラシの「このままでは病院がなくなる?」の危機感に触発されて思い浮かんだ言葉は、「このままでなくても病院はなくなる!」