シャクナゲが鮮やかに開花

 今日は空も青いし、花緑公園の枝垂れ桜が見頃だろうと思って歩いて行きました。元気ないい花をつけていました。

 ついでにシャクナゲの方に回ってみると、西洋シャクナゲはすでに鮮やかな花を開きかけていました。

良い記事だが、「市政を巡る長年の綱引き」の意味が分からない!

 ところで、昨日の朝刊に「迷走、市民置き去りに 野洲の新病院、整備方針が二転三転」(中日新聞2022年4月3日)という見出しの特集記事が出ていました。昨日は先に気になった別のことを書いたので紹介が後回しになりました。 

 見出しは、まさにそのとおりと膝を叩きたくなるほど的確。また内容も病院問題の経緯と現状がよくまとめられていて、良い記事です。もちろん欲を言えば、紙面の制約があって仕方ないこととはいえ、もう少し厚みのある情報が欲しいところもあります。

 なかでも、記事の最後に付けられた「記者のひと言 根底に長年の綱引き」(中日新聞)と題された記事の最初の文章の「根底に市民を二分し、市政を巡る長年の綱引きがある。」(中日新聞)というくだり。せっかく良い記事であるのに、ここの部分は、なぜか思わせぶりであり、情報不足というより、少なくとも私には意味がまったく分からない。

 誤解が生じないように、段落全体を引用します。

 「『野洲に病院は必要』という考えは、市長も議会も同じ。なのに、なぜ前に進まないのか。根底に市民を二分し、市政を巡る長年の綱引きがある。それを受けて、トップの方針は変わり、議会での議論がかみ合わない」。(中日新聞)

病院問題の核心の入口は「市政を巡る長年の綱引き」

 この記事を読んだ知人が昨日の夕方「たいしたことは書いていないようですが。」と感想をメールで送ってきてくれました。私も即座に「よくまとまっていますが、視点が今一つ定まらないで、鋭さがないですね。」と返信。

 とはいっても、今日書き出した意図は、まったくもって、この記事の批評や批判をすることではない。逆であって、野洲市の病院問題の俯瞰図を用意してもらったことによって、問題の核心の入口が見えかけたことは評価しています。

 そして、その入り口と思われるものは、先に引用した「市政を巡る長年の綱引き」。

 そして、分からないと言うのは、まず、そのようなものがあるのかということ。もし、あるとしたら、「長年」とは何時からのことなのか?「綱引き」とはだれとだれが何をめぐって引きあっているのか?これらのことが説明されない限り、「市政を巡る長年の綱引き」の記述は意味をなさない。

「野洲に病院は必要」! 言うことと考えていることは必ずしも一致しない 現地半額建替え公約がその証明

 もうひとつ納得できなかったこと。それは、「『野洲に病院は必要』という考えは、市長も議会も同じ。」という記述。これは事実を伝えているのかという疑問が湧きます。

 以前紹介しましたが、栢木市長が議員であった時期には、当時属していた会派の議員は駅前というよりそもそも病院に反対でした。これが変わったのは、2015(平成27)年11月の臨時議会で駅前Aブロック病院の基本設計予算案等が否決された。これに危機感を持った市自治連合会が市内の自治会長全員と全議員との話し合いを同年12月に開催。この会議の場で、自治会長たちに詰め寄られて、それまで市内に病院は要らないと言っていた議員までもが、市内に病院は必要と表明し出した。この会議での自治会長たちの危機感からくる気迫はすごかった。それは、傍聴者にも十分伝わってきました。

 この会議以降、栢木市長含め元々市内に病院はいらないと言っていた議員たちが口では病院は必要と言い出した。ただし、言うことと考えていることは必ずしも一致しない。したがって、「『野洲に病院は必要』という考えは、市長も議会も同じ。」と言えるのか?栢木市長や市長を支援している元、前を含めて議員の発言や行動を聞いたり見たりするかぎりでは、そうではないと思っている市民も少なくはない。

 そもそも、病院現地半額建替えという、断念することが前提のような実現性のない公約を掲げたことからして、口先と考え・行動の不一致の証明。

 だから、「議会での議論がかみ合わない。」(中日新聞)ことになるのではないか?

なぜ駅前での病院整備に反対? なぜ駅前市有地の売却論? 記事の続報を期待

 今日はこの辺りで終わりますが、この記事を読んでいると、そもそも栢木市長がなぜ駅前での病院整備に反対なのかが、改めて良く分からなくなってきます。このことに関連してもう一つ分からないこと。それは、なぜ昨年の後半からAブロック等の駅前市有地の売却論が臆面もなく堂々と唱えられるようになったのか?これらの土地は、2011(平成23)年9月の議会での全議員賛成を受けて市が買収した土地。なぜこの時の重い決定がいとも簡単に覆されようとしているのか?栢木市長の公約にも駅前市有地の売却はなかった。何か熱に浮かされているような状況になっているのではないか?疑問は尽きません。ぜひ記事の続報を期待します。