施政方針では、やはり新年度の病院の方向は「熟考」
今日は遅め、日が傾きかけたころから歩きに出かけました。最近また池に戻ってきたカモがゆったりと気持ちよさそうに泳いでいました。栄養をたっぷり蓄えたのか、どれもが冬の初めと違って丸々としていました。帰りには、日はさらに低くなって、ちょうど水面に反射して、晩冬の金色の光が一帯にあふれていました。
ところで、今日2月25日に開会した市議会定例会冒頭での市長の施政方針説明。病院の新年度の方向に関しては、先日、案を紹介したのとまったく同じ。「今後の方向性について熟考しているところです。」というものでした。言うまでもなく、異常事態。ここには何か、ねらいがあるとしか思えない。
新病院事業なくても244億円の過去最大予算 改革プラン未定で料金値上げ条例を先に審議? 寛容な議会
今日の市長の議案提案説明では、すでに報道もされているように、「野洲市過去最大11%増の244億円新年度当初予算案」(朝日新聞2022年2月25日)。財政が厳しいからとして、市民サービスの料金を大幅に上げるのであれば、普通は緊縮予算になるはず。逆方向の予算。しかも、新病院整備の事業費は「熟考中」でゼロ。
なお、市長の今日の説明では、行財政改革のプランはまだ出来ていません。それなのに料金の大幅値上げ条例を先に審議するという。寛容な議会です。
病院整備諦め説得・納得予算案? 服部議員主張に反し貯金でなく起債財源の事業
詳しい議案資料がないのでわかりませんが、市長の説明や報道では、発達支援センターの新築や体育館の大規模改修が予算規模を膨らせている。しかし、これらの事業規模は、かつて野洲中学校の校舎改築はじめ小学校等の耐震改修を並行して行った時や新クリーンセンターの整備事業と比較して極端に巨額ではない。もちろん、服部議員が主張するような貯金をためてからの実施ではなく、起債での財源確保なので、いきなりキャッシュは要らないので実施は可能。とはいっても、異例な伸び。そのうえ、上記のとおり、一番急がないといけない事業のひとつである、新病院整備の事業費はまったく入っていない。
具体的には何がこれほど予算規模を大きくしているのか?もしかすると、どこかに「バラマキ」が隠されているのか?そこのところは、議会の厳しい審議を待たなければなりません。
しかし、このような予算編成になるのであれば、いずれにしても新病院整備予算は盛り込めず、着手できない。意図されているかどうかは別ですが、これでは、新病院整備を諦めるように、市民に説得し、納得してもらうための予算になってしまう。また、駅前市有地売却の説得材料にもなる。