重大事件の発生と同じ

 昨日1月14日の病院問題をめぐる市議会の全員協議会。昨日書いた後に入ってきた情報や今朝の新聞記事から受ける印象は、事件、それも重大事件の発生といったところ。市長が、昨年5月以来強引に進めてきたBブロック病院を進める気がないことを明らかにしたこと。

 この事態をもちろん市長は知っていたし、副市長や幹部職員も知っていたかもしれない。また、奥山議員や稲垣議員の反応や発言からは市長会派である創政会の議員も知っていた可能性がある。

 今朝の新聞記事がリアルに表現しています。「栢木市長は『(2月議会に)条例改正案や病院関連予算案を提出しても賛同をいただけないと受け止めている。このままでは病院整備自体が暗礁に乗り上げる」と説明。一方で「病院整備を中止、凍結するものではない』と述べ、議員らの意見を聞いて考えたいとした。」(毎日新聞2022年1月15日)

 この状況を例えれば、飛行機のパイロットが航行中にパニックに陥って操縦桿から手を離したような状況。もちろん、自動操縦装置のない旧式の飛行機の場合ですが、墜落は避けようがない。

 特に、最後の「議員らの意見を聞いて考えたいとした。」というコメントが余計に見通しのなさを示している。すでに、創政会の議員は要望書で意見を出しているし、その他の議員もこれまでの議会質問や決議で意見を表明してきている。今さらであって、後がない状況。

市長はBブロック病院に賛同されることを恐れた まずは基本計画案の公開 郊外の議論はその後

 とはいっても、昨日も紹介したように、特別委員会を改めて開いてBブロック病院を審議することになった。しかし、開いたところで、結果は変わらないようにみえるが、新聞記事では、資料は準備されていて、「市民病院整備課によると、準備していた資料には病院1階に駐車場を設置して7階建てにする建築計画や、開院5年目で黒字となる収支計画が記されていた。」(毎日新聞)となっている。もし、資料の内容がそうであるなら、議員も反対することが困難になってくる。

 市長が本気でBブロック病院を進めようとしているなら、なぜ昨日特別委員会を開いてこの計画案を示して審議を求めなかったのか?むしろ、市長は、実のところBブロック病院に「賛同をいただけない」ことを恐れたのではなく、逆に賛同されることを恐れたのではないか?。もうひとつ進めれば、創政会の議員が賛成せざるを得ない状況に追い込むことを市長は避けたかった。昨日の市長の弱気発言に呼応しての、議員は100%Bブロック病院に反対だという稲垣議員の発言からすると、市長はBブロック止めないと年度を越せないのではないか?市民には、皆目分からないことばかり。

 いずれにしても、市民の税金1千万円余りを使って策定したBブロック病院の基本計画案がまずは市民に公開されることが必要。郊外の議論はその後からです。