バイパス開通予定次期公表 ようやくここまで来たかの感も、喜びは半ば

 国道8号と名神高速の栗東インターチェンジの接続部分の経路が変えられて、ようやくこの箇所での国道8号バイパスの工事が動き出したようです。野洲市内では用地買収も終わり、工事も野洲川の橋の工事が雨季の間の中断中のはず。ただ、最近は、工事の進み具合の情報がない。市のホームページをを探りましたが、新しい情報はない。

 そうしていると、国土交通省近畿地方整備局滋賀国道事務所の情報に行き当たりました。いきなり、「国道8号野洲栗東バイパス他4事業令和7年秋開通予定」の見出し。これまで、開通予定の時期までが公表されてこなかった。改めて、市のホームページを見ましたが、この情報はない。しかし、いずれにしても、関係者の努力と地域・地権者の協力でようやくここまで来たかという喜び感がありました。

 ただし、喜びは半ばです。

開通時期が昨年での内々の予定より、1年延び 今後は国スポ開催との連動がないように

 その理由は、開通時期が昨年での内々の予定より、1年延びているからです。

 このバイパスは約40年前の1982(昭和57)年にすでに事業化されている。その後2000(平成12)年に都市計画決定。しかし、旧町時代からの事情で、事業は手つかずで、まったく止まったまま。県内有数の慢性渋滞区間で事故も多い。バイパスが開通すると、酷い時には渋滞で30分近くかかっているところが、国道1号と名神栗東インターへ5分程度で繋がることになります。

 いまから10年ほど前に、事業促進の3市の組織が立上げあられ、国はじめ関係者の努力と協力で改めて事業が蘇った。その時の内々の開通目標は、既に日程に上っていた滋賀国体開催の1年前。その後、事業が動き出し、用地買収などの進捗を考慮して、遅くとも、2024(令和6)年滋賀国体(この時には名称は国スポ)開催の年には開通という関係者間の了解になっていた。これが1年弱前の状態。

 その後、新型コロナで昨年の鹿児島国体が後ろに回り、滋賀の開催が1年延びて、2025(令和7)年 になった。したがって、バイパスの開通が一番最初の願いどおり、滋賀国スポ1年前になるのかと内々期待していた。しかし、遅くとも、滋賀国スポ開催の年には開通という期待の方が優先されたよう。

 そこで、心配は、三重県の国体が中止になったこと。三重国体のホームページでは、中止とだけで、今後のことは検討中としか表示されていない。おそらく、次の栃木県、鹿児島県 、佐賀県の間への割り込みはないと思われるが、いずれにしても、開通時期が公表された限りは、国スポ開催時期との連動がないように、国はじめ関係者の努力を期待します。