2つの市議会特別委員会が8月17日に開催

 市のホームページにお盆明け8月17日に市議会の特別委員会の開催が予告されています。都市基盤整備と市民病院整備事業の2つの委員会が前後して開かれることになっている。なお、開催予告は、一時はホームページを開いた最初のところにありましたが、今は探っていかないと見られなくなっています。予告の概要では、次のとおり。

「都市基盤整備特別委員会」が、8月17日(火曜日)午前9時30分から市役所本館3階の議場。

 主な内容は、

1)野洲駅南口周辺整備構想の一部見直しについて

2)複合商業施設の整備手法について

3)中部・近畿ブロック「サウンディング(官民対話)」の参加について

「野洲市民病院整備事業特別委員会」が、同日の都市基盤整備特別委員会終了後に同じ会場で。

 主な内容は、病院整備事業の進め方について

 なお、両方ともインターネット映像でライブ配信ありとなっている。

市民の疑問と不安が解明され、展望が開ける場となるか?

 病院の特別委員会は、先の6月の定例会中は開催されていないので、 5月28日以来の開催。あの、駅前への病院整備反対を突然転換して、Bブロックでの病院整備を表明した会議。

 その後の定例会では、病院問題に関する議員からの様々な質問には抽象的な答弁に終始。その結果、議会は「病院整備事業の進め方に関する決議」を出して閉会。そして、翌7月からは昨日取り上げたBブロック病院の基本計画等策定のプロポーザルなどが動き出している。これらの動きに市民の代表である議会は実質的に関与して来ていない。

 会議の議題は、「病院整備事業の進め方について」と総くくりで具体性がない。恐らく、市長の方は案件がないとして委員会の開催に難色を示していたそうなので、このようになっていると思われる。

 ところが、8月17日は微妙な日程設定。なぜなら、プロポーザル実施要領では「受託候補事業者及び次点事業者を選定する。選定結果は8月18日(水)に文書により通知し、本市ホームページにて公表する。」となっているから。

 委員会でどのような意見が交わされるかわかりませんが、市民からすれば、市長の病院の進め方には疑問点ばかりで不安が募る。

 そもそも3月に議決された予算が、プロポーザルの対象となる事業に使われて問題ないのか?万一認めるとしても、先日の一昔前の計画を前提にした、削減ありきの病院プレゼンテーションで進めてよいのか?また、市広報7月号で示されたスケジュールと合わないこと。さらに、先に定例会での決議の扱いと病院を巡る訴訟の市長同意に関する議会の要求など。これらのことが、少しでも解明され、展望が開ける場となるか?

病院が確実にできることを市民に明らかにしてからの議論 まちづくりが数十年以上逆戻り 

 他方、都市基盤整備特別委員会の方は、久々の開催。2015(平成27)年4月23日の開催以降開かれていなはず。 議題は、いきなり、野洲駅南口周辺整備構想の一部見直しについて、複合商業施設の整備手法、さらにはサウンディングなどなっている。市民や専門家を入れた検討の仕組みもなしに突然の議会審議とは乱暴な進め方。以前書いたように、まちづくりの進め方が数十年以上逆戻り。

 仮に、病院設置条例で病院の場所と定まっている駅前Aブロックで別の事業を進めようとするなら、まずは条例の改正。少なくとも、Bブロック病院のプレゼンテーションで明らかになったように、過去の経緯も正確に押えないで、投げやりでやっつけ仕事のような病院整備の姿勢を根本から改める。そして、市民が安心できる病院が確実にできることを市民に明らかにしてからであるべき。

 そのためには、本来は8月17日の委員会は、病院の見通しの議論が先に来ないとおかしい。たかが会議の順番ですが、順番を。あるいは対応を間違えると極めて危険。取り返しがつかないことになる恐れあり。市長選公約の掲げ方から始まってこれまでの1年間の進み方を振り返ると、大いに心配になります。