Bブロックに病院と駐車場を整備できる能力とノウハウをアピールするイベント

 病院に関心や心配を持っている市民にとって注目のイベントが明日、8月12日の午後開かれます。駅前Bブロック病院の基本計画等策定業務委託する業者選定のためのプレゼンテーション審査。75日に開始された公募型プロポーザルの最重要手続き。

 実施要領では、「参加申込多数の場合は、書類選考を1次審査として実施し、2次審査のプレゼンテーション審査を受けることができる事業者を5者程度に選定する。」となっている。しかし、その間の手続きが公開されていないため、1次審査が実施されたか、2次審査のプレゼンテーション審査に何社参加するのかなどは不明。ただし、審査が中止とは告げられていないので、明日は複数社が参加して、駅前Bブロックに病院と駐車場を整備できる計画をつくる能力とノウハウを持っていることをアピール(訴える)するイベントになる。

法令上重大な問題があってもイベントには注目が集まらざるを得ない

 駅前Aブロックに市民病院を開院することがすでに市条例で定まっている。その条例をそのままにして、Aブロック病院の設計を途中で止めたり、別のBブロックに病院を建てる計画づくりに約12百万円の予算をつかおうとしたり、またその予算も使途を具体的に示さないで3月の議会で議決を得たりと、法令上様々な問題はある。このように現市長の乱暴な進め方に対して市議会も抵抗するすべを失っている。

 とはいうものの、このように法令上重大な問題があるとしても、実際、プレゼンテーションが開かれるとなれば、注目が集まらざるを得ない。

超が付く難度の高い技が見られる興味 市民の納得による「市民2分」解決の転機?

 このように、なぜ注目が集まるかといえば、理由はふたつ。

 ひとつめは、スポーツで例えれば超が付くほどの難度の高い技が見られるかも知れないという興味と期待。というのも、計画地のBブロックはもとの病院計画では駐車場用地であり、市長自身「面積的に無理だと思う」と述べ、多くの市民も議員も同じように思っている狭い土地。そこに、病床数が160180で、延べ床面積12,500㎡の病院とそれに見合って機能する駐車場をあわせて建てる。そのうえ、事業費が半額とはいかないまでも、もとの計画より10億~20億円低く押えるという条件設定。そのなかで、それが実現できる計画策定の能力とノウハウをアピールし、競争する場となるからです。常識的に見れば、神業の競演になります。それを観ることができるからです。

 もうひとつの理由。それは、明日、上記の超がつく難度の高い技が披露されて、仮に、傍聴の市民や議員がそれに感銘を受け、納得する。そうなれば、もちろん、病院開院までの道のりは長く多難であることに変わりはないとしても、少なくとも、市長が批判し続けてきた病院問題での「市民2分」が解決される転機になる可能性があることです。