市民に情報提供なく異常な密室型 公開に不都合ないはず 部会は議事録がないことも想定 

 市民病院に関心のある市民から病院の先行き心配の声をよく聞きます。今年1月14日の一部分だけを公開して開催された会議以降、市民には何の情報も提供されてません。検討会議も、専門部会と称する肝心のところは非公開で進められている。1月14日開催された公開部分の会議録も市のホームページでは、1月以上経つのにまだ「※要録は後日アップします」と表記されたまま。公開の会議でさえもこの状況。専門部会に至っては会議結果の公開も予定されていない。これでは多分、市民が議事録の公開を求めても記録はとっていないと門前払いになることが想定されるケース。

 耳にするところでは、市議会議員にも一般的には何の情報も提供されていない模様。異常なほどの密室型の進め方。市の病院をどうするかという、市民の関心が高く、客観的な課題の検討であり、個人情報が交わされるわけでもない。公開にすることに何の不都合もないはずです。

 まさに公約どおりの民間感覚なのか。公共ではあってはならないこと。今話題の総務省の接待騒動を見ても、密室で進める、隠すという感覚のずれの結果は恐ろしいことになります。

明日から市議会開会 市長からは実質的な答えを拒まれ、議論が成立しない恐れ

 ところで、明日から市議会の第1回定例会の開会です。ただし、1月14日の会議資料では次の公開検討会は3月1日に開かれ「中間まとめ」が行われることになっている。そして市の「方針表明」は3月中旬。関心のある市民は仕方がないので3月1日まで心配しつつ待たざるを得ない状況。いや市議会議員も同様のようです。市民が主役あるいは主体というのとは全く逆の状況になっています。このような状況では、以前書いたとおり議会は病院とそれに関する予算などの議案についてどう審議したらよいのか。3月中旬の「方針表明」まで市長からは実質的な答えを拒まれて、議論が成立しない恐れがあります。

予定外の急な専門部会開催 「今後に繋がる貴重な意見を頂戴」とのんびりとしたコメント 「不都合な真実」?

 何かあたらしい情報がないかと思い、市のホームページで直近2月15日(月)の『部長会議要録』を開いてみました。すると、「昨日は野洲市民病院整備運営評価委員会の医療専門部会を開催した。委員の皆さんから、今後に繋がる貴重な意見を頂戴した。」という市長のコメントの記録が。

 1月14日の資料ではでは医療専門部会は2月4日が最終になっている。それなのに、日程も公表されていない2月14日、休日に急に会議が開催されたことになっている。委員はもちろん職員の負担も大きい。市役所の閉庁日に開かなければならなかった会議であり、市民は現地半額建替えの答えを早くと待っている、そして市議会は開会しても審議ができない状況。それにもかかわらず、「今後に繋がる貴重な意見を頂戴」とはのんびりとしたコメントです。「不都合な真実」が隠されていないことを願っています。もしそうなら、その影響は市役所でなく市民に及びます。