3月1日の最終の『評価委員会』に市民や報道関係者が注目

 市の病院問題に関心の高い市民や報道関係者のあいだでは3月1日の会議に注目が集まっているようです。私が思っている以上に。

 その会議とは『野洲市民病院整備運営評価委員会』。先月1月14日に開かれた会議で配布された資料では、3月1日(月)『評価委員会』とあり、「現地建替案の検証結果まとめ」と記載。

 なお、その次の日程として書かれてある『市議会野洲市民病院整備事業特別委員会』の方は3月中旬(予定)となっています。

専門部会の検討はすでに終り結論は出ているはず 3月1日まで待って明らかに?

 先の資料では『建築専門部会』が1月14日と2月8日に、また『医療専門部会』が1月21日と2月4日に開催となっている。したがって、両部会とも検討を終了。とすると、それぞれの結論を持ち寄って、3月1日の最終の『評価委員会』で「現地建替案の検証結果まとめ」が市民公開のもと行われることになります。その場で市長公約の病院現地半額建替えの可否が明らかになる。その意味では、3月1日は野洲市病院問題のXデー。多方面の関心が高いのも頷けます。

 ただし、本来は病院現地半額建替えの可否検討どころか、確実に速やかに実現される公約であると大方の市民は期待をしていたので、回り道にはなりましたが。

1月近く秘密にしておく理由が見当たらない 市長などは、3月1日までの間にどう対処したかが結果として問われる

 会議日程の流れを平面的にみていると上記の通りですが、情報の流れを考慮するとことはそう単純でなくなります。

 両部会ともすでに検討を終えて結論を出している。個人情報が取り交わされる検討ではないため、本来ならこれらの会議は公開で行われるべきもの。しかしなぜか非公開。そのうえ結果も非公開。この情報を一カ月近くも秘密にしておく理由はどこにあるのか。市民に重要な情報を市民に隠しておく理由がまずは見当たりません。

 もう一つの問題はこの情報をいつ公開するのか。3月1日の会議で当日いきなり公開するのか。分科会に入っていない『評価委員会』の委員にはあらかじめ資料で知らせるのか?その場合は秘密保持の負担を負わせることになります。

 情報に関しての最後の問題。公約の可否の結果がどうなのかは別にして、市長や関係職員は、良い結果であれ悪い結果であれ、可否の結果を実質的に早い段階で知っている。今の段階で知っている。とするならば、3月1日までの間にそれを踏まえてどう対処したかが問われることに。特に悪い結果の場合は責任は重大。2月25日開会予定の市議会定例会に提案予定の予算案などにどう反映したのか。またその検討の履歴はどうかなどが問題になります。

市議会の立場も場合によっては厳しくなる 本会議の議案審議・代表質問・一般質問で審議できるか?

 市長と市議会との関係も複雑になり、場合によっては市議会の立場も厳しくなる。市議会のホームページで見ると第1回定例会が2月25日に開会。 議案質疑と代表質問が3月4日から始まることに。議員はその時点では3月1日の『評価委員会』の「現地建替案の検証結果まとめ」を知っていることになります。しかし、質問通告期限は開会日の25日。「現地建替案の検証結果まとめ」の情報なしに質問を通告することに。質問当日のやり取りにある程度の融通性はあるものの、原則は事前通告性なので実のある議論には限界があります。議員は市民の代表としてどこまでその期待に応えられるのかが問われます。

 もう一つ大事なことが。1月14日配布資料には、上述の通り、3月中旬(予定)『市議会野洲市民病院整備事業特別委員会』として「病院整備の方針説明」との記載が。議会審議の山場も過ぎた段階で、協議という双方向の生産的な場でなく、説明という一方通行の場が設定されています。議論はどこでされるのか。

 もし説明後議論の機会があるとしても、この段階でいかなる議論が残されているのか疑問になります。もし実のある議論が残されているとしたら、逆に議案審議、代表質問、一般質問では、『特別委員会』において説明いたしますからと逃げられてしまう恐れが。そうならないように、3月1日を待たずの、攻めの活躍を期待しています。

 なお、市議会ホームページを確認したところ、掲載されている第1回定例会日程表には『特別委員会』の日程が入っていません。予定は未定なのか心配になります。