いきなり秘密会でなかったことは評価

 今日、知人から連絡がありました。市民病院を現地で半額で建て替えるという市長の公約を検討する会議が公開で開催されるとのこと。市役所に確認したら1月14日午後1時30分から「コミュニティーセンターやす」で開催。傍聴可能とのことでした。

 以前に書いたとおり、昨年12月の市議会本会議の補正予算審議のなかで、市議が非公開での開催に反対と発言していました。また市の広報紙1月号には開催案内の記事がなかったのでの心配していました。いずれにしても当然のことですが、いきなり秘密会でなかったことは評価できます。

問題は検討の手順と中身 老朽化が激しい 目標と期限明確にして、スピード感をもって無駄のない手順で検討を 

 年明けに病院ことを心配している開業医から電話がありました。現病院の老朽化が激しく、駅前の計画でもギリギリか遅いぐらいである。悠長な検討、また市長の郊外立地発言などがまだ治まっていない状態では、事態は厳しく心配だ。昨年11月の市長と医師会との話し合いでも、現地建て替えは無理で、駅前の計画を進めるべきだという意見が大勢だった。なぜこのような状況になっているのか理解できないという話でした。

 また、これも年明け、家族が病院で働いているという市民から聞いた話です。強い雨が降るとバケツを持って走らないといけないほど酷い状態だということ。このようにいたるところの限界を超えた施設の老朽化の状況については、私も以前に病院職員から聞いていました。

 現病院がこのような状況であることは、改めて書き上げるまでもなく、市長や検討会の委員もよく知っていることです。したがって、検討の目標と期限を会議当初に明確にして、スピード感をもって無駄のない手順で検討が進められることを期待します。このことはコロナウイルス対策と変わるところはありません。

説得性の高い案か明確な方針が出されない限りは会議の中身が持たない

 もうひとつは検討の中身です。公約は現地で病院を運営しつつ駅前病院計画と同等の病院を半額で建て替えるです。これには市長の「私案」があるとのことですから、今回それが初めて市民に示されて検討が進められていくものと思われます。

 上に書いた手順とも関係しますが、過去に市が行った調査検討、医師会の意見、また病院長の見解では半額の可能性以前に、現地建て替えそのものが無理と言われています。このため、はじめによほど説得性の高い案、あるいは少なくとも明確な方針が出されない限りは会議の中身が持たないのではないかと心配です。この心配が裏切られることを願っています。