■今日のことば

 

あなたには、「自分が大切にしている宝物」を壊されたら笑って許せる、「大切なものより、大切な人」がいますか?

【西沢泰生著「小さな幸せに気づかせてくれる33の物語、、」】

 

会津の殿様、加藤嘉明に「手塩皿」と言うエピソードがある。

10枚1組の家宝のお皿で、大切なお客をもてなすときに使うなど、それほど大切にしていました。ところがある日、このお皿のうち1枚を側近の若者が不注意から割ってしまったのです。家臣は、「これは打ち首になってもおかしくない」と覚悟を決めます。

それを知った嘉明は意外な行動に出ました。

なんと残った9枚の皿も、その家臣の目の前で、全部割ってしまったのです。

そして、「残りの皿をそのままにしていたら、この皿が使われるたびに、おまえはそのうちの1枚を自分が割ってしまったことを思い出し、周りもおまえを白い目で見てしまうだろう。ならば、いっそ、すべてなくしたほうが良い」と嘉明公は言って、笑って許したのです。こんな殿様のためなら命だって差し出しますね。

あなたを守ってくれるのは、お金でも宝でもなく、あなたを大切に思ってくれる人ですね。

 

今日もニコニコ夢に向かって1歩前進!!