・ コストの見積もりは、スコープが決まり、スケジュールとリソースの計画が決まってからやるところがポイント

・ スコープが決まらないと作業量が見積もれないのは当然

・ また、スケジュールとリソースが決まらないと、いつどの期間に資源を投入するかが分からないので見積もれない

・ スケジュールの「アクティビティ所要期間の見積もり」、リソースの「アクティビティ資源の見積もり」で、各アクティビティにかかる期間とリソースが見積もられているので、ここからコストを計算することができる

 

<計画プロセス>

① コストマネジメントの計画

 

② アクティビティのコストの見積もり

・ スコープ、スケジュール、リソースの計画の後で行う

・ ツールと技法:

 ・ 類推見積もり(トップダウン見積もり)=類似プロジェクトを参考に見積もる。早いが精度は劣る。

 ・ パラメトリック見積もり=統計的にモデル化された計算式に変数を代入して見積もる

 ・ ボトムアップ見積もり=各アクティビティに対する見積もりを総和する

 ・ 三点見積もり= (楽観値 + 最可能値 + 悲観値) / 3 など

・アウトプットは、アクティビティのコストの見積もり値と、見積もりの根拠

 

③ 予算の設定

・ 各アクティビティの見積もりを積算(コスト集約)し、予備費を盛り込んだうえで予算を設定し、コストベースラインを作成するプロセス

・ 予備費=コンティンジェンシー予備マネジメント予備

・ コンティンジェンシー予備

  ・既知のリスク(「リスクの特定」で特定済みのリスク)に対する予備費

  ・コストベースラインに含める

  ・PM管轄。PMの判断で使用できる

マネジメント予備

  ・未知のリスクに対する予備費

  ・コストベースラインに含めない。ただしプロジェクトの総予算には含める。

  ・スポンサー管轄。使用するにはスポンサーの承認が必要。

・アウトプットはコストベースライン

・コストベースラインは、時間軸に対する予算で表す→この後のEVMで活用される

・一般的にはS字カーブとなる

 

<監視コントロールプロセス>

① コストのコントロール = EVM!

・ コストベースラインと現状の比較を行う。プラスやマイナスが見られれば、その原因の追求と対策を行う。

・ ツールと技法

 ★ EVM(アーンドバリューマネジメント)=超重要

  ・PV(PlannedValue=計画コスト), EV(EarnedValue=出来高), AC(ActualCost=実コスト)

   の3線をグラフ化することで、スケジュールとコストの進捗を可視化できる

  ・ 全部「円」換算してるから分かりにくい。Valueの単位を円じゃなくワークで考えた方が分かりやすい。

  ・ PV = 「その時点までに完了されるべき作業」(の予算計画コスト)[W]

  ・ EV = 「その時点までに完了できた作業」(の予算計画コスト)[W]

  ・ AC = 「その時点までに完了できた作業」のコスト [\]

   の3本を比較することで、

   現状分析:

  ・ SV(Schedule Variance) = スケジュール差異 = EV - PV = 現時点で作業が進んでいるか

  ・ SPI(Schedule Performance Index) = スケジュール効率指数 = EV / PV = 上を正規化してるだけ

  ・(CV(Cost Variance) = コスト差異 = EV - AC = 現時点でコストが予算内かどうか)

  ・ CPI = EV / AC = パフォーマンス =  コストに対してどれだけの出来高を稼ぐか [W/\ ]

  予測:

  ・ BAC(Budget At Completion) = 完成時総予算 = ΣPV = 要は、PVグラフの一番終端のこと

  ・ EAC(Estiamte At Completion) = BAC[W] / CPI[W/\] 

    = 現状ベースでパフォーマンスを線形近似した時、最終的にいくらかかりそうか

  ・ ETC(Estimate To Completion) = 残作業コスト見積もり = (BAC - EV) / CPI 

          = 上と同じことを、分子を残作業にして計算しているだけ

  ・ ↑ 経済学者が好きそうな指標だよね

      当たり前のことを無理やり数式や用語にしてるだけで、意味を考えれば全然難しくない。

      算数できない頭悪い人が丸暗記するために公式化してるだけ。考えれば導出できる。丸暗記しちゃだめ。

・ アウトプットは「作業パフォーマンス情報」

・ 生データ(=作業パフォーマンスデータ)を分析したものが、作業パフォーマンス情報