人事部員の日記 -157ページ目

スピリチュアルケアを人材育成に

 スピリチュアルケアをご存知でしょうか?
 ウィキペディアで検索してみると、「生きがいを持ちやすい人生観」への転
換を促し、生活に価値を見出すように導くことと書かれています。

 その中の一つの考え方として、
 ノートルダム大学の村田久行さんが考案された村田理論をご紹介したいと思
います。

 村田理論においては、
 スピリチュアルペイン(すなわち生きている意味を見出し得ず、魂の痛みを
感じる状態)に陥るのは、

 ①死を超えた将来の確信(時間存在)
 ②信頼できる家族・友・医療者等の存在(関係存在)
 ③自己決定できる自由(自律存在)

の3つのうち、1つ以上の要素がゆらぐ為であるという理論である。
 そしてまた、このうち1つの要素が失われてしまっても、他の要素でそれを
補うことで、スピリチュアルペインを和らげることができると言われている。

 スピリチュアルケアが必要な時として、死がさまった末期が考えられると思
いますが、自分のことが自分でできなくなってしまう(③の自律存在)場合に
おいても、関係存在を高めていくことが必要なのではないだろうか。

 私はこの村田理論を見た時に、これは普段の人間関係、ひいては企業におけ
る人材の評価においても応用可能ではないかと思う。

 企業には様々な人材がおり、その人材をどのように処遇するかは悩みの種で
ある。この村田理論に当てはめると、

 ①将来の出世の見込みが無くなること(時間存在)
 ②職場の仲間、上司に恵まれること(関係存在)
 ③自由度の高い仕事をできること(自律存在)

 ①から③がいえるのではないだろうか?
 もちろん他にも金銭も大きな要因にはなるだろう。

 この村田理論をあなたの身近な事例に当てはめてみても学びや気づきになる
のではないでしょうか??

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