『借金取りの王子』(垣根涼介)
- 借金取りの王子/垣根 涼介

- ¥1,575
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- 出版社紹介文
村上真介はリストラを請負う会社に勤めるサラリーマン。昨日はデパート、今日はサラ金、明日は生保に乗り込んで、泣かれたり、殴られたり。相性バッチリの恋人陽子は恐ろしく気の強い女で、すんなり結婚とはいかないし、真介の前には難題山積み。だけど明日は来る――。他人事でないリストラ話に思わず涙。働く人必読の面白小説!
- 前に紹介した、君たちに明日はないの続編である。

週末は本を読んで過ごすという事が定着してしまった。
若者らしくない、そして、本を読んでいて、その内容とリンクして、このままでいいのだろうか?と考えてしまうのであった・・・仕事の面でもであるが、恋愛の面です・・・
前作と共通する感想として、私自身が以前から感じていた、人の仕事と人生観を疑似体験するよい読み物であると思う。
人は人生の大部分を占める仕事を肯定的にとらえつつも、常に不安に感じている。
出来る人ほど、このままでいいのだろうか?と不安に思っているのではないか?
トップに上り詰めていくほど、孤独を感じていく。
本書では、様々な業種の対象者の人生を描きつつ、決してどろどろとしたものでない爽やかさを描き出している。
実際にそんなに爽やかなものではないかもしれないが、
人生の転機を迎えること。
転職を行うこと。
その場をピンポイントに描く事で、一冊で何人もの人生を疑似体験できると感じた。
現在の仕事で、また以前の仕事でその転機に多く出会えることを大変嬉しく思う。