4月も中旬に入り、ようやく桜も満開に近づいて来ました。

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

さて今日は、ついに?昨年10月から始めたブログタイトルの意図する人物について書きます。

 

まだ民泊という言葉が存在するかなり前だったサラリーマン時代の約3年前、親族の経営するアパートの空き部屋対策に乗り出した僕はiPhoneで撮った家具も何もない部屋の写真をAirbnb上にリスティング登録しました。

 

数ヶ月後、初めての問い合わせ。

 

フィンランド人の男性と、それをサポートする形でとある女性から送られて来た二件のメッセージが彼との初コンタクトでした。

 

airbnbに取り組むのも初めてで家具などまだ何も整備できておらず、申し訳程度に布団と自転車だけ準備して受け入れる形になるが良いか?と聞くと快く承諾。

ホテル顔負けの設備の民泊が当たり前、至れり尽くせりの今の時代では考えられないほどゲスト側に対応力のある時代でした・・w

 

そうしてやって来たのが写真右側の彼、Valtteriです。

 

礼儀正しく、それでいて好奇心旺盛、なんでも大らかに捉えて接してくれる人間性の彼はフィンランドのIT会社のマネージャー。

日本に来るまでの約三年間、年間10日にも満たない休みで働き通しだったそうで思い切って会社に直談判し、勤勉な勤務実績が評価されiPhoneとノートパソコンだけを持ってリモートワークを許可されて世界中を旅しながら働くことを許可されたのでした。

 

サラリーマン時代、平日は取引先と事務所を往復して仕事をするのが当然だと思っていた自分は隣人である彼の生活スタイルを見て衝撃を受けました。

どこか遠い世界の話だと思っていた働き方ですが、この出来事によって近い将来、海外でリモートで働くスタイルを実現する!と大いにモチベーションを上げさせてもらいました。

 

結局彼はairbnbの滞在期間が過ぎてからも賃貸として改めてステイを継続。

それからずっと今までお隣さんです。

 

しょっちゅう会社でくたびれて帰って来ては彼と近所の居酒屋で酌み交わしました。

フィンランドの生活スタイル、働き方、日本の生活やスポーツの話・・

普段関わる人とは交わすことのない英語で普段と全く違うトピックのコミュニケーションができることは僕にとって変化に乏しい会社員生活が最高に輝くオアシスのような瞬間でした。

年齢も僕の一つ上で趣味もかぶることが多く、休みの日に一緒にジムで汗を流してから飲むビールはまた格別でした。

 

そんな先日、彼からメッセージ

「Aiと結婚式を4/1に挙げるんだけど来てくれるかな?」

 

引っ越して来る前に彼と一緒にメッセージを送って来てくれた女性、Aiさんと結婚することになったのです!

実はAiさんは隣町の出身で、引っ越して来てから彼女と本格的にお付き合いをしていたのでした。

 

当然、ぜひ出席させて欲しいと伝えました。

そして4/1、ネスタリゾート神戸で結婚式が挙げられました。

 

真新しいグランピング施設

 

フィンランドから駆けつけた新郎のご親族、ご友人、新婦のご親族、ご友人大勢が見守る賑やかな空気の中、グランピング用テントの中で式が行われました。

誓いの言葉を読み上げる神父さんはValtteriのお父さんです!

ご家族、友人も三宮の一軒家やリスティングに滞在してもらい、安心して過ごしてもらえたようでホスト冥利に尽きます(^^)

 

Airbnbを通して全く見ず知らずの旅人と生活スペースを共有し合い、数年の付き合いを経て人生の一大イベントにまで立ち会わせてもらうことまで出来ちゃいました。

 

Valtteri、Aiさん、おめでとう!

 

お二人はこれからしばらくすると日本を離れ、北米地域などに転勤になる可能性があるそうです。

ロサンゼルスに異動になったらその時はまた現地のレストランで乾杯したいと思います。

 

ご両親、お兄さんとお姉さんとも仲良くなれたので、僕も彼らがフィンランドにいる時にはお邪魔させてもらいたいと思います。

 

以上、このブログのタイトルの由来と世間では’民泊’と呼ばれてるAirbnbの本来の喜びを感じられた出来事でした。