2022/07/10
鉱石の道 〜神子畑〜
近代化産業遺産群に認定された生野鉱山、神子畑鉱山(朝来市)、明延鉱山(養父市)この3つの鉱山を繋ぐエリアが「鉱石の道」と呼ばれています。
一昨日から「RVパーク 生野高原カッセル」に泊まり、昨日は生野銀山を中心にサイクリング目線で観光しました。
今朝は天空の城 竹田城で有名な朝来市和田山町に来ています。
周囲にも無料駐車場がいくつかあって観光地なのに太っ腹‼︎
城下町通り東側、円山川沿いに桜と紫陽花の散歩道があります。
先ずはここからサイクリング開始♬
今の季節、雲海は望めませんが…
竹田城跡の遠望スポットで有名な「立雲峡」と並ぶ「藤和峠」を目指します。
立雲峡は往復で1時間以上歩く必要があるのでサイクリングコースから外しています。
竹田城跡が下から見える辺りまで来ると…
ポツポツと雨の小粒が降り出してきました。
藤和峠方面は更に黒い雲が覆っている☂
用心してUターン!
藤和峠はまたの機会にします。
「虎臥城大橋」(とらふすじょうおおはし)
ちょうどUターンした所です。
虎臥城は竹田城の別名。
約50年前に開通した播但自動車道の高架橋で、竹田城下に相応しい景観にしたそうです。
県道104号線で竹田城下町を南に走り抜けます。
その先は十二所澤線と呼ばれる道…何か由来がある?
単に、養父市十二所と朝来市澤を結ぶ県道70号線だった(笑)
交通量は少なく、サイクリングしやすい道です。
JR播但線 新井駅(にいえき)を過ぎて神子畑川沿いに上流方面に進みます。
緩やかな勾配を6kmほど登っていくと…
「神子畑鋳鉄橋」(みこばたちゅうてつきょう)があります。
神子畑〜生野間の馬車道には、当時5つの橋があり現存するものは、神子畑鋳鉄橋(橋長16mの一連アーチ橋)と羽渕鋳鉄橋(橋長18mの二連アーチ橋)の二つだけとの説明があります。
「神子畑鋳鉄橋」日本最古の全鋳鉄製の橋
平成2年9月の19号台風災害により川幅が拡幅。
平成7年6月に鉱山道路から遠くない現在の場所に当初架橋時の姿に復元、移築されたとの記述です。
(帰路に立ち寄りました。)
神子畑鋳鉄橋から更に2kmほど進むと、それまで静かだった山の中に突如として大迫力の廃墟がドドーーンと現れる‼
「神子畑選鉱場跡」(みこばたせんこうじょうあと)
元々鉱山だったけれど、鉱石の採掘量が不安定になり明治時代に閉山。
1919年(大正8年)に明延(あけのべ)鉱山で採鉱された鉱石の選鉱場として生まれ変わり、当時は東洋一の規模を誇ったと記されています。
選別した鉱物から更に純度の高い鉱物をろ過する装置ですね。
「一円電車」
昭和20年から昭和60年まで鉱山従業員の通勤電車として、明延~神子畑間を運行。
乗車料が1円なので、「一円電車」の愛称で親しまれたと記されていました。
生野もそうでしたが全盛期はたいへん栄えたのでしょうが、時代が終わると急速に寂れるのが鉱山町の宿命ですね。
採掘した鉱石から鉱物を取り出すため、インクライン(ケーブルカー)で鉱石を上げ、上の方から順番に下の方へ選別しながら作業したそうです。
帰りは「トロッコ軌道跡」を辿ってみましょう♬
「トロッコ軌道跡」は遊歩道になっていて、獣避けの鉄柵があり開け締めはきちんとするようにと注意書きがあります。
神子畑川に橋脚を見つけました。
鉱石の道 道標マップに表記は無かったのですが、トロッコ軌道の橋梁跡のように想像します。
トロッコ軌道のトンネル跡。
両出入り口は固く閉ざされています。
竹田城下町に戻り、ランチタイムで一息♬
「台湾カフェ 福苗」
なぜ?ここで台湾料理?
sakuraに質問すると…
「ただ単に台湾好き♡」
シンプルな回答だ♬
私は麺ランチ(台湾まぜそば風)の定食、sakuraはご飯ランチ(魯肉飯風)各1,200円
店内は台湾の香りがする落ち着いた雰囲気。
オーナーさん(美女)は台湾出身の方で本場のお味でした♬
本日のデザートは、台湾茶とシフォンケーキ♬
「よふど温泉」
大人700円 JAF割100円
玄関には蓮の花鉢が並べられて季節感たっぷりのおもてなし。
兵庫県中央部にある播但地方。
そんなに高い山があるわけじゃないけど周りは山だらけ。
日本海側と太平洋側の気候が入り交じるのか天候は変わりやすい。
白亜紀(約1億4500万~約1億2000万年前)の地層と中央構造線の断層があるからこその世界的鉱山脈なのか…