おとなの事情
自分の作りたい物、仕事として関わりたい物が徐々に変化しつつあります。昔はとにかく自分が面白いと思う物に関わりたかった。そして最新のテクノロジーに触れていたかった。新しい技術をつかった電子機器で遊んでいれば満足という感じ。そして仕事もそういう感じ。目新しく技術的にインパクトのある物を作り出す、という事に魅力を感じていました。
それが変わったのはいつからか?子供が生まれてから?結婚してから?30代になってから?
たぶん変化のきっかけは、そのどれもが当てはまると思います。オッサンになりつつ「テクノロジーって必要?」という自問自答が現れ、仕事の中でも「ローテクでの実現」→「コスト意識の重要性」なんていう部分が出てきました。そして家族が増えるにつれて、自分が作り出したい物は「自分&同世代が楽しい物」から「家族が楽しい物」へと変化してきました。
いま、オイラはかなりの部分で(娯楽という分野においては)「ハイテク」の必要性を感じていません。「びっくり体験」のためにはあっても良いのですが、それが主役になることはあり得ません。
もっと人間の根本にある「遊び」とは何かを考えたいと思う毎日です。泥んこ遊びだって楽しいし、歌う事も楽しい。そのどれもが体を使い、頭を使い、五感で楽しむ。子供に、家族にそういう「遊び」を提供できる大人になりたい。そう思うのです。
オイラはこの業界で働いてもうすぐ20年になります。面白い「ゲーム」が作りたいって思って仕事に就き、今は「ゲーム」よりも「遊び」を作りたいと思うようになりました。徐々に「ゲーム」を作る人達とのギャップは増えているように思えます。
さて先日、上層部から話しがありましてね、うちの部が他部署と合併することになりました。
そして毎度の事ですが、「これを機に」と退職する人もチラホラ出てきます。
オイラは残ります。いまのところは。この先どうするか…いくらなんでも「流されるがまま」という事にはなりません。オイラもそれなりに準備しています。
作りたい物を作れるように。
ピョン吉や世界の子供達が笑顔になれる物が作れるように。