ブラックジャックによろしく | ひとりアーカイブス2012

ブラックジャックによろしく

BJによろしく 佐藤秀峰「ブラックジャックによろしく」第12巻を読む。「小児科編」も胸に詰まるものがあったが、今回の「精神科編」も更に重い。この第12巻ですでに精神科編は4冊目であるが、主人公の斉藤君(研修医)の表情も今回は終始険しいままだ。いつもまっすぐで不器用で衝突の多い主人公なので、人間ドラマもさることながら、彼の無謀さにハラハラし驚かされる。そして現状を良しとして生きている私たちに一歩踏み出せと語りかける(全員が一度に彼のような行動を取ったら大変なことになるが)。
本巻では終盤で1つの大きな転機を迎える。しかし、転機を迎える人達なんてなかなかいるものではないとも言っているような気がする。この物語がハッピーエンド(完全なるハッピーではないだろうが)へ向かうにつれて、現実はそうでない事を感じる。精神科を含め、病床に伏せった人達の人生はどこへ向かうのか? これは人ごとではない。


佐藤 秀峰
ブラックジャックによろしく (12)
七瀬 隆
「ブラックジャックによろしく」VS「ブラック・ジャック」―2人のB・Jがメスで切り開く人生と医療問題