東京タワー | ひとりアーカイブス2012

東京タワー

東京タワー 遅ればせながらリリー・フランキー著「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」を読んだ。息子であるリリー氏から見た、ちょっと変わった家族の様子をオモシロおかしく綴る自叙伝的な本だと思って読み出したのだが、読み終わった時、これは彼の本心で書いた「手紙」だと感じた。
毎週のように彼の書いたコラムなどは目にするのだが、それらはいつも独特の視点で語る、ちょっとヘンでマニアックな感じばかりが先行していた。もちろん、その味は十二分に入っているが、この本はなんだか彼のもうひとつ奥を見てしまった気がして、そして自分でも曖昧なままにしていた己の内面と重なる気もして、胸がつまる。
30代から40代なら、色々な時代背景も共感できるだろう。そして「息子」である男性だけでなく、「母親」となるもしくは「母親」になった女性も、この本を読んでみてほしい。家族とはどんなものだろうか?それを何かのモノサシで定義することより、誰かを愛する気持ちが大切であると気付かせてくれる。

リリー・フランキー
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~