備前・備中の境界(東畦・由加神社) 児島半島の霊峰・由加山(倉敷市児島由加)に本宮を置く「由加神社」の名前を目にすると、このあたりも備前・児島の一隅なのだと実感する。 岡山藩が文政7(1824)年に開発した興除新田の北端、備中の妹尾地区と境界を接するあたりに由加神社(岡山市南区東畦)がある。 JR宇野線・妹尾駅から200㍍ほど東、妹尾川沿いに社殿が立つ。石鳥居は江戸時代後期の嘉永3(1850)年建立。「水害除大願成就」と刻まれている。 市の保存樹のクスノキが境内に立っている。幹回り2.1㍍、樹高16.1㍍。ガマの穂のように幹の周りにモコモコと葉を茂らせている。備前・児島の領域を示す目印として、神木は存在し続けている。 【参照】岡山市ホームページ