よっぽ絵がうまい人でない限り、人を描く時に、苦手な角度といものが存在すると思う。

何回描いても、毎回同じように歪んでしまう。

そしてその原因は、自分ではどうしてもわからない。



その原因のほどんどは、自分の無意識の中に刷り込まれた間違った習慣だと思う。



モデルを見て絵を描いてる時、誰もがそのモデルをよ〜〜〜く見て描いている気になっているが、どれだけよく見たところで、絵を描く時の大部分は、自分の無意識の中に刷り込まれた知識や習慣によって描かれている。

『ここをこう描いたら、この角度で曲がる』とか『ここに光が当たると、こういう陰ができる』とか...

よく絵を練習している人になればなるほど、考える前に描く習慣がついていることが普通。(※だから、ウマい人になればなるほど短時間で綺麗な絵が描ける。訓練によって考える時間が省略されている分、時間がかからないのである。)



その無意識の中の間違った習慣を、どうにかして見つけること。

それが、めちゃくちゃ大変!!

...なんたって無意識のことだから。

でも、それを見つけた時は、大きな進歩につながる。



それを見つけるためには、自分の絵だけを見ていてもダメ。

本を読んで研究したり、自分の好きな人の絵を模写してみたり、同じ写真を何回も繰り返し描いてみたり...

そうしているうちに、ふとした瞬間に、自分の無意識の習慣の中の間違った部分に遭遇できる。



誰かに教えて欲しいと思っても、誰も教えてくれない。

自分を信じて、自力で散策するしかない。




絵だけに限らず、何をやってもウマくいかない時、どうしても考え方がネガティヴになってしまう時...

きっと、そのほとんどの原因は、自分の無意識の習慣の中にある!

 

 

 

そして、特に何も問題なく生活できている時も、無意識の習慣に気を配ってみると、いろんな発見があると思う。

 

 

今、健康で動いてくれている自分の身体に感謝できているか。

 

ちょっと空いた時間で意味なくスマホをいじっていないか。

 

今まで自分がお世話になった人達を愛する気持ちを忘れていないか。

 

 

...全てのことは、気づくことから始まる。......と、思う(笑)