こんにちは。

 

 ライターの芳麗です。

 

 先日、竹芝にオープンした「対話の森」にて初めての「ダイアログ・イン・ザ・ライト」(略称:DIL)を体験してきました。

 

 昨年までは、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」(略称:DID)という、暗闇で体験するソーシャル・エンタテインメントプログラムが開催されていましたが、新型コロナウィルスの流行により、暗闇での実施が見送られたため、代わりに生まれた新しいプログラムがDILです。

 

 ちなみに、私は12年前に出会ってから、すでに10回ほどはDIDを体験しています。

 

 何度体験しても新しい発見や面白さがあるし、世界に、日本にこんなエンタテインメントがあること、それをみんなで分かち合えることが嬉しいなあと毎回思います。

 

 DIDもDILも、視覚障害を持つ人のアテンドにより、さまざまなテーマのアトラクションを体験しながら、参加者みんなで対話を深め合う点は同じです。

 

 DIDには、暗闇からこそのワクワク感や解放感があるし、社会的な自分を脱ぎ捨てて、子供に戻ったように自由に遊べる感覚があります。

 

 そこには見える人・見えない人なんて境界線がないのはもちろん、あらゆる思考や視点を持った人たちと素直に語り合っているうちに……気づけば、それまでより、人間が好きになっていたり、世界の見え方が変わっていたりします。

 

 

 一方、DILは、日常生活とほぼ同じ光量のもとで行われるもの。

 

 当然、視覚も使いながら遊んだり、対話を重ねたりするのですが、暗闇のようなワクワク感や解放感や自由なコミュニケーションが味わえないのかというと、全くそんなことはなかったです。

 

 プログラムの内容は異なれど、根底にあるダイアログの力……みんなの心が輪になって自由に遊べて、「人間って、世界って素晴らしい!」という感情が湧き上がってくる感覚は、変わりなくありました。

 

 

 あれは、暗闇という特別な環境(非日常)だからできることであり、湧き出てくる貴重な感覚だと思っていたのに、灯り(日常)のもとでも叶うものだったの?!

 

 つまり、見えていても、見えなくても、人間も世界も素晴らしいということ?!

 

  驚くべき発見は、特別な環境や新しい挑戦の中だけにあるのではなく、身近な日常や人間関係の中にもあるんだなと。

 

 暗闇の先にある大切なものをそっと見せてもらえた気がしました。

 

 「対話の森」のプログラムには、他にも「ダイアログ・イン・サイレンス」や「ダイアログ・ウィズ・タイム」などがあります。

 

 現在は「サイレンス」も開催中、来年は「タイム」が開催予定とのこと。

 

 この2つのプログラムも過去に経験しましたが、また刺激される箇所が異なる、とても素晴らしいものなので、また体験しに行こうと思います。

 

 ✨✨✨

 

 さて、長々と説明や感想を記しましたが、どのプログラムも理屈も難しいことも抜きで、シンプルに身を置くだけで十二分に楽しめるものです。

 

 友達などすでに知っている人と行くのも楽しいけど、1人でふらっと行って、全員初対面の人たちと出会うのも面白い。

 

 いずれにしろ、「新しい、その人に出会った」という気持ちになれるような……。

 

(知人でも知らない一面を見たり、初対面の人と出会えてその後まで仲良くなれることも珍しくなく……) 

 

 楽しみ方も味わい方も十人十色なものなので、興味のある方は、ぜひ、実際に味わってみてください。

 

P.S. 2枚目の写真は、最高の時間をご一緒できたアテンドのあっけちゃんとたえさん。この日、一緒に遊びに行った、エッセイストの紫原明子さん。ダイアログ代表の志村真介さんと、ダイアログのコンテンツプロデューサーであり、バースセラピストの志村季世恵さんと。

 

 

 プログラム終了後、季世恵さんと明子さんと3人でお話しした時間も忘れがたいものになりました✨