こんばんは。
コミュニケーションとカルチャー、女性の生き方を探求して執筆するライターの芳麗です。
これからを生きていく私たち、より快適な女性の生き方を考えたときに、人間関係の豊かさを育てる「コミュニケーション」は必然性について考えています。
今夜は、それについての1つのtipsです。
「会話」と「対話」は別物であるというのは、ご存知ですか?
精神科医の斎藤環さんが、よくおっしゃっていることです。
曰く、
会話とは、合意を目指すこと、結論を出すことを目的として言葉を交わすこと。
一方、
対話とは、結論を出さない。それから合意もしなくていい。要するに、議論とか説得とかアドバイス抜きで、言葉を交わすことであると。
お仕事において、より良い社会を作ることにおいては、「会話」こそが必要なものですよね。
でも、人間にとって根源的な幸福感をもたらしてくれたり、人間関係を豊かにしてくれるのは「対話」なんですよね。
恋人関係や夫婦関係はもちろん、親子関係、友人関係でも、「対話」できるかどうかは、互いが幸福であるために、関係を豊かに育てていくためにも、大きなポイントかなと思います。
よく女性の話にはオチがないと揶揄する人がいるし、恋愛テクニック本とか夫婦関係の本には、「起承転結のある話をすること」「男性には理論的に説明できるようになることが大切」などと書いてあったりします。
それも、間違っていません。
恋人でも夫婦でも、何か取り決める時などは、議論や合意を得るために「会話すること」も絶対に必要なことだと思います。
でもね、日常の中では、何気ない言葉、オチのない話を話せる「対話」こそが必要だし、プライベートな愛のある人間関係をもつことの醍醐味だと思うのです。
私自身、結婚して最もよかったなと思うことの1つは、「くだらない話」「どうでもいい話」も気楽にできる、信頼できる人がそばにいることだなと思いますもん。
オチのない話も無邪気にしていいし、ため息みたいなグチだって交わしていい。
これって、女性よりも、男性に認識して欲しいことかもしれません。
「女性の話はオチがないから」とか決めつけず。
「どうでもいい愚痴なんて言えない」とかカッコつけず。
「対話する」ことで、何気無い日常の中でも愛を交わしあえたらいいなと思うのです。