何かと慌ただしく、9日目のことを書くのが遅くなってしまった。
ボランティアとしての最終日。できることはすべてやり切りたいと、個別指導の引き継ぎのレポートなどをとにかく全力で書いた。小説を書いていて、本当に良かったと思う。自分の今持っている気持ちが、読んだ人の中に同じように再現されるように。どう書いたら人に伝わるか悩み抜くことには慣れている。
自分の場合、4コマめの時間は個別指導がない。だから、普段はその日の記録を書くことが多いのだけど、この日は前日に約束していた通り、ある女の子の勉強を見させてもらった。
「今日は出来たけど、また次の人に教えてもらったらやり方が違って、分からなくなる」
会話を重ねてやっとひっかかりが取れたと安心したのもつかの間、その子の顔に浮かんだのは不安と当惑だったと思う。引き継ぎの重要性。目まぐるしくボランティアが入れ替わる中で、密なコミュニケーションはまさに命づなだ。
本当のことを言えば、誰かひとりが見続けられればそれがベストに決まってる。でも、現実的なことを考えれば、今それを言うのは野暮だと思う。少なくとも自分にできる現状で最善の方法は、少しでも次の人がスムーズに指導できるよう、先を見据えて言葉を残すことだけ。そう考えた。
個別でいつも見ていた子とも、ついにお別れ。以外とそっけなく別れた背中に多少のやせ我慢を感じたのは都合のいい妄想だろうか。毎回いなくなる人たちにいちいち寂しさを感じていたら、感情の容量も足りないのかもしれない。個人的には、この子を見れて本当に良かった。
取り合えずやるべきことをすべて終えたとき、それまで見ないようにしてきた切なさがむくむくと起きあがってきて困った。長かったのか、早かったのか。感情がこんがらがっていて整理がつかない。だけど、ぐちゃぐちゃになっている心の中に、確かに切なさも隠れているのを感じたとき、自分はつくづく、ひとが好きなんだなぁ、と思った。
生徒たちも、そこで働いている方々も、ボランティアで来ている人たちも。関わることができた一人ひとりに対して、感謝したい。数日しか一緒にいれなかった人。長く一緒にいることができた人。誰をとっても「もっと長く関われたら」と思えたのは素敵なことでもある。
たまに、不安になることがある。
人を傷つけても何とも思わない。自分が良ければ他は踏みつけてもいい。
少数の人間が目について、悪目立ちして、不安になる。まるで世の中に暮らす多くの人がそうである気がして、途方に暮れる。こんな人たちのために、何をする必要があるのかと。
だけど、ここで会えた人たちは、みんな素敵なものを持っていた。やっぱり自分は、ひとが好きだ。そう思えた。
ボランティアとしての最終日。できることはすべてやり切りたいと、個別指導の引き継ぎのレポートなどをとにかく全力で書いた。小説を書いていて、本当に良かったと思う。自分の今持っている気持ちが、読んだ人の中に同じように再現されるように。どう書いたら人に伝わるか悩み抜くことには慣れている。
自分の場合、4コマめの時間は個別指導がない。だから、普段はその日の記録を書くことが多いのだけど、この日は前日に約束していた通り、ある女の子の勉強を見させてもらった。
「今日は出来たけど、また次の人に教えてもらったらやり方が違って、分からなくなる」
会話を重ねてやっとひっかかりが取れたと安心したのもつかの間、その子の顔に浮かんだのは不安と当惑だったと思う。引き継ぎの重要性。目まぐるしくボランティアが入れ替わる中で、密なコミュニケーションはまさに命づなだ。
本当のことを言えば、誰かひとりが見続けられればそれがベストに決まってる。でも、現実的なことを考えれば、今それを言うのは野暮だと思う。少なくとも自分にできる現状で最善の方法は、少しでも次の人がスムーズに指導できるよう、先を見据えて言葉を残すことだけ。そう考えた。
個別でいつも見ていた子とも、ついにお別れ。以外とそっけなく別れた背中に多少のやせ我慢を感じたのは都合のいい妄想だろうか。毎回いなくなる人たちにいちいち寂しさを感じていたら、感情の容量も足りないのかもしれない。個人的には、この子を見れて本当に良かった。
取り合えずやるべきことをすべて終えたとき、それまで見ないようにしてきた切なさがむくむくと起きあがってきて困った。長かったのか、早かったのか。感情がこんがらがっていて整理がつかない。だけど、ぐちゃぐちゃになっている心の中に、確かに切なさも隠れているのを感じたとき、自分はつくづく、ひとが好きなんだなぁ、と思った。
生徒たちも、そこで働いている方々も、ボランティアで来ている人たちも。関わることができた一人ひとりに対して、感謝したい。数日しか一緒にいれなかった人。長く一緒にいることができた人。誰をとっても「もっと長く関われたら」と思えたのは素敵なことでもある。
たまに、不安になることがある。
人を傷つけても何とも思わない。自分が良ければ他は踏みつけてもいい。
少数の人間が目について、悪目立ちして、不安になる。まるで世の中に暮らす多くの人がそうである気がして、途方に暮れる。こんな人たちのために、何をする必要があるのかと。
だけど、ここで会えた人たちは、みんな素敵なものを持っていた。やっぱり自分は、ひとが好きだ。そう思えた。