2年前までの条善寺 成績:平凡 攻撃力:平凡 守備力:そこそこ
そこから監督が代わり今年のIH予選ベスト4。
これってものすごいことですよね。
成績:平凡っていうと,おそらく県予選で1回戦だけ勝つくらいのレベルだったんじゃないかな。
そこから監督代わって1年ちょっとで県予選ベスト4。穴原監督の指導力が相当優れているのがよく分かりますね。
2対2で個の力を高め,試合を「遊ぶ」スタイルに変換して好成績を掴む。
でも,烏野との試合中に選手への指示・声掛けみたいなところで優秀さを感じることはできなかったな…。
ただ,なんだかんだ言って,「質実剛健」な奥岳を引退まで主将かつレギュラーにしていたことから考えても,本質的にそのような選手がチームを支えないとチームの脆さが露呈するだろうことは理解していたのだと思う。
「気合入れろォ!!」「ウエーイ!」
「もっとこうガッと攻めねえとガッと!」「テンション上げようぜー」「気合い気合い~」
これ,よく見る光景ですね。というか,振り返ってみると私のいたチームも「気合入れてこうぜ!」みたいなこと言っていた気がする。
でも,これって改めて考えるとホント意味のない言葉。具体的な対策も示されてないし,そもそもそこまでだって皆「気合い」を入れていなかったわけでもない。
要するに,こんな声掛けをしたってそれまでと何も変わらない。ピンチを打開できるわけじゃない。
皆が冷静になれるような声掛けでもないし,ましてや条善寺は元々無茶な体勢でも打っていくスタイルなのに,この掛け声ではもっと無茶してミスを増やすだけ。
本当はそんな状態を穴原監督が的確な指示をして変えていかないとだめなんですよね。
そんなところで三咲華。
「劣勢でも不調でも楽しむ?そんな奴が居るとしたら変人か変態よ」
名言ですね!
これって「楽しむ」ことを否定しているわけじゃない。
「楽しくない」と思うことから逃げずにそれを自覚して,「気合い」「テンション」を上げるなんて言葉でごまかさないで,どうしたらこの状況を打開できるか,しっかり考えて実践し,「楽しめる」状態に戻しましょうと。
本当は,各選手たちも「楽しくない」ことを薄々気づいてはいたんでしょうね。でもそれを認めようとはしなかった。認めたくなかった。
でも,この三咲の言葉で皆,素直になれた。
「2セット目半ばにして…こっからが『第2ラウンド』て感じかな?」
烏養コーチのこの言葉。
三咲に感化され照島を始めとした条善寺高校の選手たちの表情が変わったことにすぐ気づくのはさすがですね。