今日はプラレールの223系6100番台H9編成を紹介していきます。223系6100番台という番台区分は存在しないですが、CP非搭載のモハ223形6100番台(6181 - 6183・6186・6192 - 6200)が存在します。それとは別に車両制御装置はSiC素子でCPも搭載しパンタグラフはシングルアーム型のモハ223形6100番台(6101 - 6125)も含む編成を紹介していきます。
今回はH10編成の投稿と比べると文章や搭載機器も一部変更しています。
223系6100番台とは
網干総合車両所明石支所の207系を置き換えを目的に2025年から2027年にかけて製造される予定である。特急形車両と近郊形車両の2種類が存在する。電動車ユニット方式を採用しており、この方式はJR西日本では207系以来である。
編成記号はAとHである。
A編成とH編成の違いはA編成の5号車がパンタグラフ非搭載のモハ222形6100番台、H編成の5号車がパンタグラフ1基を搭載するモハ222形6000番台、モハ223形0・6100番台(6144 - )である。ただし、モハ223形6100番台(6101 - )から高圧給電されるため通常時は5号車のパンタグラフは使用しない。
特急形車両の番号はクハ223形が6001・6003 - 6005・6007・6009 - 6011・6013、モハ223形6100番台が6101 - 6109、モハ222形6100番台全車が該当する。
近郊形車両の番号はクハ223形が6015 - 6019・6021 - 6029、モハ223形6100番台が6110 - 6125が該当する。近郊形車両のモハ222形6100番台は存在しない。
車体
車体は特急形車両がアルミニウム合金製、近郊形車両がステンレス製とする。
車体長は特急形車両が21,160 / 20,670 mm(先頭車 / 中間車)、車体幅は2,950 mmであり、近郊形車両が19,570 / 19,500 mm(先頭車 / 中間車)、車体幅は2,950 mm である。近郊形車両の車体は225系100番台をベースとしている。
運転台
運転台計器盤はグラスコックピット構造である。計器盤設定器の配置は323系と同一である。JR西日本の在来線車両では323系についで3例目である。
主要機器
車両制御装置は三菱電機製、日立製作所、東芝が製造するSiC素子を使用した WPC18-G1 で1基の装置中にインバータを5基(主回路部4基+補助電源部1基)搭載し、主回路部は1基のインバータで1台の主電動機を制御する1C1M制御方式である。補助電源部は三相交流 440 V、150 kVAの容量を有している。補助電源部が故障した際は主回路部インバータをCVCF制御することで補助電源のバックアップとしている。なお、A編成は6100番台同士で電動車ユニットを構成するため、モハ222形6100番台が存在する。この車両の車両制御装置は補助電源部を省略した WPC18-G2 となっている。
モーター音(VVVF)は三菱が323系、日立が271系、東芝が227系1000番台と同一である。
集電装置はシングルアーム型パンタグラフ WPS28E が採用され、モハ223形に2基搭載する。通常時は後位寄りを使用し、前位寄りはJR東西線走行時(尼崎駅と京橋駅でパンタグラフを上げ下げ)や霜取りなどで使用される。
電動空気圧縮機(CP)は271系で実績のある三菱電機製の URC1600 をモハ223形全車に搭載する。量産先行車はクハ223形にも搭載しており、6001は小田急5000形 (2代) と同一品のクノールブレムゼ製 VV120-T 、6003は相鉄20000系と同一品のクノールブレムゼ製 VV180-T-851 である。CPを搭載しないクハ223形は準備工事としていたが、2030年に6015 - 6017は臨時列車などの単独運用を考慮してCP(6015がE235系と同一品のクノールブレムゼ製 VV180-T 、6016が大阪メトロ400系と同一品の三菱電機製 URC1200SD-I 、6017が西武20000系と同一品の三菱電機製 URC2000HD-I )の増設工事が実施される予定である。これによりCPが編成内で混在することになる予定である。
主電動機は全閉式かご形三相誘導電動機 WMT107 が採用され、電動車両に4基搭載する。一部の編成は207系0番台の廃車発生品を流用している。
台車は電動車が WDT63A で、付随車が WTR246B である。
モハ222形6000番台のパンタグラフと冷房装置
形式
モハ223形6100番台(M1)
6号車に組成される中間電動車。特急形車両は車椅子対応設備、近郊形車両は3位寄りに車椅子スペースを備える。モハ222形6000・6100番台またはモハ223形0・6100番台(6144 - )と電動車ユニットを構成し、車両制御装置(主回路部+補助電源部)、集電装置2基、電動空気圧縮機(CP)を搭載する。
モハ222形6100番台(M2)
5号車に組成される中間電動車。車椅子対応設備を備える。モハ223形6100番台(6101 - )と電動車ユニットを構成し、車両制御装置(主回路部)を搭載する。
クハ223形6000番台(Tc)
7号車に組成される制御車。車体前位に運転台、特急形車両は車椅子対応設備、3位寄りに車椅子スペース、4位寄りにウォシュレット付車椅子対応トイレを備える。近郊形車両は3位寄りに車椅子スペース、4位寄りに車椅子対応トイレ(6015 - 6017はウォシュレット付)を備え、量産先行車(6001・6003)と6015 - 6017はCPを搭載する。
クハ222形6000番台(Tc')
4号車に組成される制御車。車体後位に運転台、1位寄りに車椅子スペース、2位寄りに車椅子対応トイレ(6017・6039・6040はウォシュレット付)を備える。なお、播但線・加古川線の代走以外、営業運転で先頭に立つことはない。
編成表
↑ 京都・木津
6100番台A編成
7 クハ223-6000(Tc) CP※
6 < > モハ223-6100(M1) VVVF/SIV CP
5 モハ222-6100(M2) VVVF/
4 クハ222-6000(Tc')
H編成0・2500番台混結編成
7 クハ223-6000(Tc)
6 < > モハ223-6100(M1) VVVF/SIV CP
5 ◇ モハ223-0 (M) VVVF SIV
4 クハ222-2500(Tc')
H編成0・6000番台混結編成
7 クハ223-6000(Tc)
6 < > モハ223-6100(M1) VVVF/SIV CP
5 ◇ モハ223-0 (M) VVVF SIV
4 クハ222-6000(Tc')
H編成6000番台1次車混結編成
7 クハ223-6000(Tc) CP※
6 < > モハ223-6100(M1) VVVF/SIV CP
5 ◇ モハ222-6000(M') VVVF/
4 クハ222-6000(Tc')
H編成6000番台2次車以降混結編成
7 クハ223-6000(Tc)
6 < > モハ223-6100(M1) VVVF/SIV CP
5 ◇ モハ223-6100(M1) VVVF/SIV
4 クハ222-6000(Tc')
↓ 西明石・篠山口
・VVVF/SIV:車両制御装置(主回路部+補助電源部)
・VVVF/:車両制御装置(主回路部)
・VVVF:VVVFインバータ装置
・SIV:静止形インバータ
・CP:電動空気圧縮機
・5号車のパンタグラフは通常時使用しない
・※クハ223形のCPは量産先行車と6015 - 6017のみ搭載
4号車 クハ222-6040(Tc')
新製日 川崎重工 2000年3月13日
中間に組成される制御車。1位寄りに車椅子スペース、2位寄りにウォシュレット付車椅子対応トイレを備える。
新製日 川崎重工 2000年3月13日
中間電動車。3位寄りに車椅子スペースを備え、三菱製のIGBT素子の車両制御装置(主回路部)と集電装置1基を搭載するが、通常時は集電装置は使用せず、隣接するモハ223形6100番台(6101 - )から高圧給電される。
モハ223形6100番台(6101 - 6125)とクハ223形6000番台はまだ製作していないので画像がないですがご了承ください。
6号車 モハ223-6111(M1)
新製日 川崎車両 2027年1月10日
中間電動車。3位寄りに車椅子スペースを備え、三菱製のSiC素子の車両制御装置(主回路部+補助電源部)、電動空気圧縮機、集電装置2基を搭載する。
7号車 クハ223-6016(Tc)
新製日 川崎車両 2027年1月10日
京都・木津方制御車。3位寄りに車椅子スペース、4位寄りにウォシュレット付車椅子対応トイレを備え、電動空気圧縮機を搭載する。
以上、223系6100番台H9編成の紹介でした。最後にモハ222-2017の車両番号の画像を貼っておきますね。
それでは。