「   エッ⁉️ ヨッチが又 テンカン!

 救急車呼んだ?

 何故 私に知らせないの?

 隣の部屋にいるのに!  」      


朝はいつも寝覚めが悪いヨッチは

トイレで着替えやシャワーを終え

朝ご飯、服薬までが 大変です。


マムはケアラーさんにそれを頼め

一安心のこのところでしたが、、、。


それが、僅かなテンカン症状だったとしても

救急車が窓から見え、ケアラーが 次の仕事

の為 帰ってしまうと言うアッケにとられる

状況に遭遇した彼女は家から飛び出しました。


「  待って! 

 貴方が救急隊員に 説明すべきでしょう。」

と、ケアラーを呼び止めざるをえませんでした。



お陰様で ヨッチは大した事もなく

救急車は帰って行きました。


このところ、ヨッチは又 認知症の

フェーズを上げているようで、、、


真夜中 大きな音にマムが目を覚ますと

玄関にヨッチが倒れて 自分では

起き上がれずにいるのを見つけ

2人で頑張って ベッドに移動させたようです。


徘徊は出来ない筈と彼女は思いながら

翌日 そのままにしておいた玄関口を

ケアラーに見せると

大した反応はなく、、、


先日も 111( 999程では無い手当相談口  )

から電話があり

ヨッチがトイレのタオル掛けを外し

自分で鼻の下をカスッタ傷を作ったのですが、、


「    ただのかすり傷よ。自分が悪い。          」

とマムは化膿止めを塗り

絆創膏を貼るだけでしたが、、それも、

ヨッチはすぐ、取ってしまう程でしたのに、、


ソシアリワーカーやセラピスト 救急隊には

ヨッチがファイト( 争い )症状と報告され

マムは 日本人のケアラーさん達には

  「  気持ちの優しい人、困らせたりしない

         楽な仕事よ。」

と言われて来たので

全く、困り果てている様です。


《  ヨッチを乱暴者にし ケアラーに

  怪我を負わせる手に負えない患者。》

等、被害妄想。


どんな怪我を負わせたのか?

いつも一緒の母親は見た事もなく、

ヨッチの爪は深爪過ぎる程。



自分達の仕事の大変さを主張して

時間数や対応人数を増やす事は

自分の労働価値を上げる事でしょうが、

弱い立場の人達相手の仕事には

もう一つ 別な観点も大事ではないかと...


マムは福祉事業の複雑さが

イギリスにも有りそうと言う実感と一緒に

『ストレス ドッコイショ』

の毎日のようです。


夜中の徘徊止めに

ヨッチのベッドに柵がわりの手摺りが着きました。