「ヨッチは毎日 朝晩 食後にケアラーさんに

 歯磨きをしてもらっています。」

とマムが言うと 歯医者さんとナースさんは

「  アリガトウ、、」

とオボツカナイ日本語で答えました。


ッタク、恥ずかしげもないマムです。



ヨッチの家の居間のテレビの下には

ティミが亡くなる前の年 

ヒューストンの癌の専門病院へ行った時 撮った

NASAの見学記念写真が飾って有ります。


テレビを観ながら フト ヨッチ達は

彼女が ある都知事候補に似ていると

思ったそうです。


白い洋服をよく着て 

無彩色の小物を合わせていました。


あんなに美形ではなく、一回り大柄ですが、

何より、生き方が似ていた気がするそうです。


ヒューストンから帰って来てからも

辛い治療を日本で続ける以外なく、

ある日 癌研からの帰り道 

マムが運転する横でティミは

「 あの子達が育っていくのを見たかった、、」

と言って ボロボロ泣いたのです。


そんなに大泣きする女性ではありませんから

マムは助手席を見る事もできず、

呆然と運転するばかりでした。



その都知事候補の女性は

ティミと同じように、都内で2人の子供を

育てながら 仕事をし続けたと知って

『    27歳までに育てられて良かったネ。

  このババも2人を保育園に別々に

  送り迎えするとか、都内の子育ての大変さ

  経験しているから 貴女の経験して来た

  重さ、よくわかります。          』


若い人達の気持ちも、良く理解できるわけですネ。


ヨッチは顔を見るだけで分かるダウン症。

今はロンドンで黒人や髭もじゃのモスレムさん

等のケアラーに毎日、お世話になっています。

貴女こそ 多様な生き方を実体験していますネ


さあ、今までの頑張りがこれからきっと実る筈。


ティミとヨッチと一緒にマムは

こころから 応援しています。



候補者に脅迫をしてくる人にも、

家族や愛する人が居るでしょう。

恥ずかしくない行ないを彼等に 示して下さい。