「フリクションボール」を売るパイロットコーポレーションの経営手法は「隠れたチャンピオン」と同じ | おせきはん

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2月14日放送のテレビ東京「カンブリア宮殿」を見ました。
今回は、消せるボールペン「フリクションボール」が大ヒットしているパイロットコーポレーションが取り上げられていました。
マイナス20℃で色が現れ、65℃で無色透明になり、摩擦熱で消すことができる特殊なインクを使用した「フリクションボール」、2007年に日本で発売される1年前の2006年に、万年筆やペンを使う文化のあるフランスで最初に発売されていました。マイナス20℃で色が現れ、65℃で無色透明になるインクの存在を知ったパイロットヨーロッパのマルセル・ナンジャールCEOのアイデアにより、フランスでの先行販売に至ったそうです。
パイロットコーポレーションは1918年に元船乗りだった並木良輔氏が並木製作所として創業、1926年には早くもロンドンなどに販売拠点を開設するなど海外展開を図り、現在では170の国・地域で同社の製品が販売され、売上高の7割は海外が占めています。
パイロットコーポレーションの強みは、開発力に加え、直販方式により営業マンが文具店から商品動向を吸い上げ、その情報をマーケティングに活用できる仕組みになっているところ、そしてグローバル化です。
先日より話題にしている「隠れたチャンピオン」も特にドイツでは直販方式のところが多く、顧客との密接な関係をイノベーションとマーケティングに生かしています。加えて、ドイツの「隠れたチャンピオン」はグローバル化にも積極的です。
パイロットコーポレーションの事業スタイルは、まさに「隠れたチャンピオン」と同じです。
また、「フリクションボール」に使用しているインクの開発には30年かかったと言います。地道な技術開発が結実したものが「フリクションボール」なのです。
そして、その特殊なインクを使った文字を消せるコピー機Loopsが東芝テックから今月発売されます。このコピー機で印刷した紙を特殊なシュレッダーにかけると白紙に戻って紙を有効利用できます。地球環境に優しいコピー機です。
最近、日本ではサービス産業のウェイトが高まっていますが、このような製造業も大切だと思います。