福山ばら祭りのロゴです。


パレードは4年ぶりおねがい
2年後にはバラ会議もびっくりマーク


会場は色とりどりのばらで埋め尽くされていました。



文学館の招待券2枚も、しっかりと使わせて頂きました。

タイトルにパクらせて頂いた
あの小説


4月に発売された村上春樹7年ぶりの長編小説です。4月13日の発売日に買ったのですが…

ふつうは1冊を一晩で読む雑な私がなんと、1週間かけてじっくりと味わいながら読みました。

広島の5月と言うとサミットの熱気に包まれ、その警備の物々しさと言ったらまさに、「街とその確かな壁」状態に…。

最初に騒ぎが起きたのは、
広島駅の男子トイレに残された不審な紙袋…
電車まで停めて大騒ぎした挙げ句ただの遺失物でしたニコニコ

2つ目の案件は、平和公園のベンチに置かれた不審な
菓子折り四箱
(これも中身はただの洋菓子)

3つ目の案件は、広島駅から一駅の天神川駅に置かれていた不審なスーツケース
(これも遺失物爆笑)

サミット開催中、入島禁止の宮島では…

「5月に旅行行けるなんて初めてだし」
「警官だらけで留守も安心だし」
土産物店の店主さんたちがこぞってご旅行へ。
(普段も平和で安全な島ですが)

サミットが終わると、サミットロスと言う声も聞かれるほど盛り上がったサミットでしたが、もちろん光あれば影あり。

「核禁止条約に向けた具体的な一歩に欠けた」との見方もあります。

実は私、2020年のNPT会議に生協ひろしまの代表団の一員として、ニューヨークに派遣される予定だったのですが、コロナ禍のために派遣中止。
その悔しさをバネに、もっとちゃんと学ばねば、と決意したものの、何となく時が流れてしまっていました。




広島市文学保全の会代表の土屋時子さんが、
「命がけで格闘した証しを味わう」と言う記事で、
珠玉の原爆文学30タイトルを紹介されています。
私が未読の本が何冊も含まれていて、さらに自分自身の無学さを思い知ったのでした。

「原爆文学を30冊選ぶことがこんなに難しいことだとは思っていなかった」と、土屋さんは述べられています。

例えば、体験記としての峠三吉、原民喜、大田陽子、栗原貞子、正田篠枝。
(冒頭四人に関する資料は、今年の「世界の記憶」登録へ向け、広島市と共同申請される予定)

その他、大江健三郎の「ヒロシマ・ノート」や映画、アニメ、テレビ番組にもなった漫画「はだしのゲン」も含まれています。

「はだしのゲン」は、広島市教委が平和教材から削除する方針を表明した後に、文庫版の販売数が急増しているのだそう。
その背景には「子どもや孫に読ませたい」との思いがあるようです。

私はかつて仕事で「はだしのゲン」の作者である故中沢啓治氏にインタビューしたのですが、氏の眼鏡の奥に光る熱く燃えた光を今も忘れることができません。

サミットで盛り上がった核廃絶への機運も、ばら祭りで見た真紅のばらのように熱く燃え続けますようにおねがい

これをお読みくださっているあなたにとって、6月が素敵な月になりますように赤薔薇