こんばんは

『ユーカリ手帖』のブログにご訪問
ありがとうございます

校正の仕事をしているので
読書家と思われることが多いのですが
決してそういう訳でもなく
好きなものを気が向いた時にしか読みません

校正者にとっては
本をたくさん読むこと以上に
同じものを何度も繰り返し読めるかどうかが大事だそうです

それに関して言えば
私はほとんど苦にならないので
仕事もなんとか続いているのだと思います笑

そんな私がどっぷりハマり
何度も何度も読んで
はじめて大人買いした小説があります

それがこちら
小野不由美著『十二国記』シリーズ



Episode0(ゼロ)から始まる超大作


1991年にEpisode0が刊行され

約30年にわたって続いてきた壮大な物語です


18年ぶりに待望の書き下ろし新作

全4巻が刊行されたときは

公式サイトがサーバーダウンするほど



待ちに待ったファンたちにとっては

心から熱望した新作

よほど嬉しかったんだなぁと思います


新作を買うために有給休暇まで

取ったファンもいたそうです爆笑


私の場合は

家族が買っていたEpisode1を

何の気なしに手に取って

(なんでゼロから買わないの?笑)


数ページ読んだら

気がついたときにはもう

ハマっていました笑


それがたしか3〜4年前だったから

その時には既に

全巻が発売されていて

すぐに書店に走り大人買い


夢中で読みました


物語の舞台は

異空間にある十二の国


天帝と呼ばれる最も尊い存在が

一度世界を滅ぼし

その後創り出した

十二国


千年以上に及ぶ歴史が刻まれ

そこでは最高位の霊獣「麒麟」が

王気のある人物を探し

誓約を交わします


麒麟によって選ばれた王は

国を統治し

妖魔と呼ばれる天の理に反した生き物や

災害から民を守っていく


王を選ぶ麒麟の苦悩や

道に迷った王の末路

また

そこに住む人たちや街の描写は

リアリティがあって


まるで

もう一つの世界史や
歴史書を読んでいるかのようです

Episode1(下)の帯にも
こう書かれていました

一読するなりぶっ飛んだ。
こんな小説、読んだことがない。
北上次郎

こちらにもおおいに納得です!

出てくる言葉の読みも独特で
たとえば
「家公」は「だんなさま」
「堂」は「ひろま」
校閲大変だっただろうなぁ…

設定や登場人物をはじめ
こうした唯一無二の世界観に
どんどん引き込まれていきました


全巻買ってからは

毎日時間を見つけては読みふけり


寝る前に読み始めると止まらなくて

目が疲れてきたら

片目を閉じて休ませては

もう片方の目で読むという笑


そうまでしても続きが読みたくて

仕方なかった!


物語が壮大すぎて

全シリーズ読み終わっても


自分の中で網羅できていないから

いい意味で読み終わった感がない!!


だから何度も読みたくなるし

何度読んでもわくわくする


本を閉じても

登場人物たちが今もなお

私の知らない平行空間で

生き続けているような気がしてなりません


2021年にはシリーズ30周年を迎え

ガイドブックも発売されました



こちらには用語解説や

「十二国記」物語年表

「十二国記」世界地図

などが載っており

頭の中で繰り広げられていた世界が

一気に目の前に広がりました


いや〜はじめからこれを片手に

全巻読みたかった〜爆笑


その後画集も発売

もちろん買いましたよ笑





こういう絵には全く興味なかったのに

これだけは絶対にほしかった!


登場人物がカラーでこんなに大きく

見られるのが嬉しくて

「たまらん〜!」と思いながら

ずっと眺めていました


もはやこれは推し活ですね爆笑


唯一無二の超大作

『十二国記』



ブログ書いてたらまた読みたくなった!


こんな大好きな本に出会えて

本当に幸せですニコニコ