昨日に引き続きまして、今日も紹介していきたいと思います。


 

 伊坂幸太郎
あさのあつこ
 佐川光晴
朝井リョウ
柳広司
奥田英朗
山崎ナオコーラ

小川糸
石田衣良


/短編少年



どれも良かったですが特に琴線に触れたのは伊坂幸太郎先生の「逆ソクラテス」。

ラストがよくありそうな話なのが逆に良かった。現実味があって。現実は残酷だし悲しいけど美しい時もある。







七月隆文著/ぼくは明日、昨日のきみとデートする


普段、恋愛小説というものはあまり読まないのですが、友人から激推しされて読んでみました。でも、個人的にはいまいちかな…。もちろん話が悪いわけはなく、単なる私の好みの問題です。

設定とか、物語は美しくて切なくて、恋愛小説というジャンルでは素晴らしい作品だと思います。好きな人は是非一読を。




本間洋平著/家族ゲーム

そういえばちゃんと読んだことがなかったなあと思って読みました。現代こそ、あらゆる設定の小説で溢れてしまって、これまでになかったまるっきり新しい話を作り出すのはほぼ不可能と言われていますが、80年代にこのストーリーは凄い。なんでも「スゴイ!」で済ませたくはないですが、凄いです。相当衝撃的だったことでしょう。



東野圭吾著/予知夢

結論から言いますと、私はこの短編集自体はそんなにハマりませんでした。が、年の暮れに東野圭吾作品をまとめていただいて(神のような上司様、ほんとうにありがとうございます)読んだところ、「怪しい人びと」という短編集の方はかなり好みでした。こういうとき、ひと作品読んだだけではその作家の面白さなんて測れないなと心から思います。ので、七月隆文先生の作品ももっと読んでみる所存です。


一橋文哉著/人を殺してみたかった 名古屋大学女子学生・殺人事件の真相

私はこの手の本をわりと読みます。誤解されがちですが、殺人事件等が好きなのかと問われれば、もちろんそんなわけはありません。ただ真実を求める気持ちが人一倍強いのです。同じ人間として生まれ、ほとんどの人が犯罪とは無縁で生きていく中、最悪とも言える殺人犯になってしまう人間の心理とはいかなるものか。今後もたくさん読み、考えます。






斉藤寅著/世田谷一家殺人事件ー侵入者たちの告白

賛否両論あるとは思いますし、この手の本が100パーセント真実だと信じているわけでもありませんが、この本に書かれている内容はかなり信憑性が高いと思いました。(これまでに読んだり聞いたりしてきた事件の話も並べて考えてみて、です)
よく取材もされていて、あながち作り話とは言い切れない部分もたくさんあります。ページをめくる手が早くなる一冊でした。



大槻ケンヂ著/新興宗教オモイデ教

大槻ケンヂ先生の本は、エッセイも含めて全部読んでいますが、私が一番好きな小説がこちらです。なんでもかんでも古いものが良い、一番目が一番良いと主張するような懐古厨や古参アピールは好きじゃありませんが、この本は原点にして頂点。どろどろ混沌とした青春の話が好きな人にはおすすめ。


森見登美彦著/夜は短し歩けよ乙女

例によって恋愛小説が得意ではない私なので、個人的好みとしてはすっごく面白かった!!!とは言えませんが、万人におすすめできる本です。
私は「深海魚たち」のラストで、古本市で手と手が…のシーンが一番好きです。全体を通して、ほっこりあり笑いありの話。



加納朋子著/トオリヌケキンシ

加納朋子先生の本を初めて読みました。前情報がなかったため、何気なく手に取りましたが面白い!一気に読める。
他のも読みたいな〜と思いながら、2019年は実現できなかったので、来年こそはと思っています。





(明日につづく)