こんばんは、蟲子です。
年の瀬ですね。


本を読みすぎてリアルタイムの更新も追いついていませんが、このままだと2019年に読んだ本の紹介もできずに終わってしまうため、10冊ずつくらい紹介していこうと思います…!
きちんとした感想も書けませんが、これ読んだなあ素敵だったなあという覚え書き程度に。


早速ですがゆきます。


綿矢りさ著/ウォーク・イン・クローゼット

この本にある通り、オシャレやメイクは女性の戦闘服であり武装です。
主人公の年齢も近いので、なおさらぐっとくる話だった。世の中結婚だけが人生のすべてじゃない。すべてだと思いたい人だけが思えばいい。女性は特に、世間の諸々のしがらみから解き放たれて生きたいよね。






羽田圭介著/スクラップ・アンド・ビルド

おじいちゃんが愛おしい…!
なんていいキャラしているんだろう。ブラックユーモアというか、読みながら何度も笑ってしまった。シュール。素敵。主人公もおじいちゃんも、なんだか憎めない。



川上弘美著/いとしい

川上弘美先生といえば短編小説、みたいなイメージがありますが、なかなかどうして長編も素晴らしいのです。大好きな一冊。なんとも言えないふわふわ感、とりとめのなさ、空気。川上作品でしか味わえない心地よさ。年に一度は読みたくなる。



川上弘美著/溺レる

かと思えばやっぱり短編もいい。(何)
なんだろうなあ生きるのが少し楽しくなるんですよね。本を読んだ日から数日間は続く。世界の見え方が変わる、ちいさな幸せ。






乙一著/天帝妖狐

面白かったけど、面白かったので、続きが読みたい…!というか、短編でなく長編で読みたかった。世界観が好みすぎて。情弱なんですが続編とか後日談みたいなのはないですよね…?切なかった。


山田詠美著/ベッドタイムアイズ

もう読むのは何回目だろう。子供の時に読んで(!)、年を追うごとに、登場人物の心情や端々にこめられた大人の事情がわかるようになってきた。女と男ってくだらないし嫌だけどやっぱり好き。っていう気持ちにさせられる、山田詠美作品。



窪美澄著/ふがいない僕は空を見た

初めて読んだのは学生の時で、きっと物語に出てくる学生たちへの同族嫌悪で、この作品が嫌いだ!と思ったのを今でも覚えています。青かったなあ。大人になってから読んだら大いに共感できるし、若かった自分を思って苦笑いすら浮かびました。もちろん今は好きです。



川上弘美著/どこから行っても遠い町

短編集でこんなにたくさんの話があるのに、ここまで空気感が一貫しているのもすごい。褒め言葉として言いたいのですが、登場人物が常にボーッとしているんですね。呆然としている、と言った方がいいかもしれない。話によってぜんぜん違う人、違う性別、違う境遇、違う内面であるのに、必ず物語の中には空虚が満ち満ちている。






乙一著/死にぞこないの青

物語はもちろんのこと、このタイトルの秀逸さ。書店に並んでいたら思わず手に取らずにはいられません。2020年は乙一作品もすべて読みたいと思っています。






三浦しをん
荻原浩
中田永一
加藤千恵
橋本紡
島本理生
村山由佳
道尾秀介
中島京子

どれも青春の風が吹く小説ばかりで、感じるものはたくさんありましたが、中でも心に残ったのは中島京子先生の「モーガン」です。胸に刺さる悲しくて美しい話でした。







ひとまず第一弾で10冊紹介してみました!
31日までにあと90冊以上…いけるかな…