そんな男子の様子を見ていた久美子は、「なんて若輩者の集まりなんだ」と、心の中で男子をあざけり笑っていました。どうして「おいどんがやる!」と言うツワモノがいないのだ?「私が眠れる森の美女だったら、お前らは久美子を助けにきた勇敢な王子様に殺される、魔女の手下のどうしようもない妖怪だな」などと思い、あなた方は久美子の王子様にはなれませんと、脳内にて男子を一蹴しておりました。
(p.64)


処女芸人処女芸人
1,320円
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大好きな白鳥久美子先生の「処女芸人」読みました!!
これは発売日当日に買いに行ってなんども読んでいるので、大好きな作品です。
なによりこんなに面白いエッセイを私はこれまで読んだことがない!!!!!


笑いあり、少しの切なさありで、学生時代クラスのどのグループに属していた人にとっても、わかる〜!という場面が必ずやあるはず。


もともとテレビで見る女芸人さんが大好きなのですが、中でもたんぽぽの白鳥久美子さんはめちゃイケに出ていた頃からファンなのです。

理由は、自分と同じ種類の人間だと思うから…!!!


私も赤毛のアンの精神で、いじめられても、はぶかれても、想像力で乗り越えてきた。恥ずかしくて誰にも言えないような、悲しい思い出もあるけど、このエッセイを読んでつい笑っちゃえば笑っちゃうほど、なんか、明るい気持ちになれるのです。
白鳥さんはあとがきで、自分の過去を畳んで整理したような気持ちになった、というようなことを書いていました。共感!!!
私も勝手に自分と重ね合わせて、読み終わるといつも、整理整頓された爽快な気分になるのです。


だから白鳥久美子さんが大好きで、ずっと応援している!!!
ファンレターは、書きたいなぁと思ったまま未だ書けていないのですが、いつかは…!


でもそういうファン的要素を抜きにして、単に作品として読んでも大変おもしろい本なので、ここにおすすめしておきたいと思います。


リアルタイムで本を読みすぎて、今年読んだ本の振り返りが一切できていませんが、少しずつでも書いていきたい…!