「彼女達にとって最も大切なものは、美しいもの、純粋なもの、嘘のないものだと思います。それは、時には友情であったり、恋愛であったりします。自分の肉体や顔の場合もあります。いや、もっと抽象的に思い出や夢を大切にしているケースも非常に多いものです。逆に言えばこういう大切なものを破壊しようとするもの、彼女達から奪おうとするものを、最も憎むということになります」
(p.290から引用)





東野圭吾先生のデビュー作「放課後」読みました!!
今までは予知夢など、短編しか読んだことがなかったので、長編はこれが初めてです。東野圭吾作品をまとめて借していただいたので、どんどん読んでいきたいと思います〜! 


この話は全体的に淡々としていて、感情的にならない進め方がすごく好きだなと思いました。主人公が女子高生からマシンというあだ名をつけられるのも分かる気がする。



ちなみに犯人は、この人じゃないかな〜って最初から思っていたあの人!!
それは推理とかではなく、キャラクター性で予想しただけですが…!笑


あっと驚く展開、というわけではないですが、本格推理小説って感じかな。
これ回収せず終わるのかな?と思ってしまった細かい伏線も、最後のほんの数ページで明らかになったり(衝撃)、女子高生特有の不安定さが要所要所で美しく描かれていたりして、推理以外の部分もとても楽しめたので良かったです。


さすがに人気だけあってハズレがない東野圭吾作品!次はなにを読もうかな〜。