またまたお久しぶりです…!
蟲子です。

本乃蟲子という名前のとおり、2020年もぶっ飛ばしております。読書は呼吸だ!!!

ぜんぜん更新が追いついてませんが、1月後半に読んだ本を紹介したいと思います。


限りなく透明に近いブルー/村上龍著


ものすごく久し振りに読みました。村上龍が好きそうだよねとわりと言われるので、人からイメージ通りに思われるのは嫌なので悔しいけど、悔しいけど…好きです(脱帽)
癖になるんだよなー。


広いグラウンドの端にプールがありそのまわりには花が植えられている。腐乱死体に吹き出る発疹のように、増え続ける癌細胞の血漿のように、花は咲いている。
(p.78)


特に好きな表現を引用。



死体を買う男/歌野晶午著

お恥ずかしながら、歌野晶午先生の小説は初めて手に取りました…!でも、江戸川乱歩がモチーフとなった作品なので、長らく気になってはいた。

作中に出てくる、江戸川乱歩の未発表作品とされる小説があるんですが、本当に乱歩が書いたんじゃないかと思うほど特徴を捉えていて興奮しました。私の読書人生のスタートは何を隠そう江戸川乱歩なので…。漫画でも、上手い人はそっくりに描けると聞いたことがあるけど、小説もそうなんですかねやっぱり。
そして、それをさておいても面白いのでおすすめです。



何様/朝井リョウ著

個人的に、朝井リョウ作品は好みに合うものが少ないんですね…。あまりグッとこない。
でも、印象を覆される話に出会えるかもしれないので、出会うまでもっともっと読みます。






人間失格/太宰治著

私は太宰作品は手に取れるものはほとんど全て読んでいるはずなんですが、その上で、アンチ太宰なんです(どーん)
読んでも読んでも絶対に好きになれない!
(ちなみに、最初はちょっと…と思っても、読んでるうちに好きになる著者もたくさんいます!)

好きになれないというか、太宰治があまりに人間味に溢れすぎていて、私は人間らしいこと=美徳とは考えないたちなので、まあ、ざっくり言うと、好みではないという一言に再び落ち着きます。
人間失格も人生で五回以上は読んだと思うけど、やはり好きになれない。
でもきっとまた読むんだろうなあ。






友がみな我よりえらく見える日は/上原隆

これはノンフィクションで、所謂、社会からはみ出てしまったり世間から浮いてしまっている人たちにスポットを当てた作品です(とまとめてしまうと語弊がある気もする…怪我をされた方の話もあるので。語彙力の問題です。すみません)

美しいだけの、予定調和の、綺麗事の、感動する、そういう小説もこの世には必要です。人を救うから。幸せにするから。

でも時には現実の世界に目を向けるため、自分が出会ってこなかった人の人生を覗くため、こういう本を読むのもすごく大切。





中国残酷物語/山口椿著

これは昔話とか言い伝えとかそんな感じなのかな?とにかく胸糞なので読む方は注意を…!
でも日本とはまた違った文化を感じた。残酷なものを見たいという欲望から人間は逃れられない。それは本質であるからだ。


六番目の小夜子/恩田陸著

恩田陸作品はわりと読みますが、けっこうモヤっとした終わり方の話が多い印象。すっきり全て明かされる、みたいなのは少なくて、読者に委ねる形というか。
私はわりとすっきりしたい人間なので、ガッツリハマることはないけど、ゆるく色々読んでいます。結末ではなく物語に漂う独特な空気感が好きな人にはがっつりハマるんだろうな〜と思う。





陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎著

去年から、アヒルと鴨→オーデュボン→グラスホッパー→陽気なギャング〜という順番で、読んできています。
これはアヒルと鴨の次にグッときた!!!
他のも面白いけど、好みにハマるか、となるとまた別なところはありますよね〜。
主人公が飲んでいるカクテルの名前に「グラスホッパー」というのが出てきて、またまた読者を喜ばせる演出…!伊坂先生、素敵。



いつもながら物語の説明は全くと言っていいほどしてませんが、自分の読書記録なので、まあいいかって感じで。笑


ここまでが1月に読んだ本です。
2020年1月に読んだ本は、17冊でした!!
2月前半分もまた更新しまーす。