あけましておめでとうございます。蟲子です!

今年はいっぱい更新するぞ〜と思ったけど、相変わらず本を読むペースに更新速度が追いつかず…初更新となりました。

2020年の目標は、辞めないように気ままに書いていこうと思いますニコ




さて!!!
1月前半も終わろうとしてますので、読んだ本をまとめて紹介していきます。



村田沙耶香著「きれいなシワの作り方」

おもしろかった!クスクスと、時には声を出して笑えるエッセイ!すべての女子に読んでほしいステキな一冊、だけど、意外と男性も楽しめると思う…!!!
村田先生、なんてチャーミングな人柄なんだろう。まだ小説の方は読みたいのに読めていないので、今年はどんどん手に取っていきたいと思います。
2020年の幕開けにふさわしい本でした。
また読み返す予感。


川上弘美著「ゆっくりさよならをとなえる」

短編集かな、と思いきや、こちらもエッセイでした。たまにはさっくりと読めるエッセイを続けて読むのもいいですね。


あいまに夕ごはんのしたくをしたり、洗濯物をたたんだり、喧嘩してる子供たちに「うるせえぞ」と言ったり、宅配便を受けとったりする。ときどきうたたねもする。だから午後はすぐに過ぎてしまう。(p.169)


美しい文章が作り出される、川上先生のベースとなっている生活を覗くことができて、なんだかウキウキしました。


川上弘美著「センセイの鞄」

もしかしたら2020年、これを超える小説には出会えないんじゃないか?!と思うほど衝撃を受けました…!さすが名作…!
読み終わってもまだ、ツキコさんとセンセイの世界から離れがたくて、すぐに映画も観たのですが、そちらも映画としてとても良かったです。小泉今日子さんのツキコさん役、ハマってた!!!
川上先生の小説はいつも染み込んでくる。物語が私に染み込んでいるのか、私が物語に染み込んでしまっているのか、わからなくなるくらい、溶け合ってしまう。
しばらく現実に戻ってこられず、呆然としていました。


伊坂幸太郎著「グラスホッパー」

あとがきで、ハードボイルド小説と評されていた。読み終わるとそれがあまりにしっくり来て笑ってしまった。
混沌としているのに悪い意味のめちゃくちゃな感じとは全然違って、最後はきちんと収まるところに収まるのが読んでいていつも気持ちいいです。
あと、「オーデュボンの祈り」に登場する喋る案山子が会話の中で登場したりして、読者に嬉しい演出にときめいた!
他にも伊坂作品が手元にあるので、1月中に読みたいところ。


西加奈子著「炎上する君」


君は戦闘にいる。恋という戦闘のさなかにいる。誰がそれを、笑うことができようか。
君は炎上している。
その炎は、きっと誰かを照らす。煌々と、熱く。
(p.97)


西加奈子先生は、去年「漁港の肉子ちゃん」を読んでからすっかりハマってしまい、すぐこの短編集を購入しました。
私もどちらかというと、生きる中で、恥ずかしいと思ってカッコつけて(カッコよくないのに)自分の気持ちに蓋をする場面って、恋愛以外にもたくさんあるタイプです。
でもそんなのどうでもいいやと思った。
カッコ悪くてもいい。
今年は私もどんどん炎上していきたい。






辻仁成著「サヨナライツカ」


サヨナライツカ

永遠の幸福なんてないように
永遠の不幸もない
いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチワがやってくる
人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトとにわかれる

私はきっと愛したことを思い出す
(冒頭)


家で泣きました。でもどうなんだろう。当然の報いというような気もする(アンチ不倫)。
ただやっぱり切ないな、完璧な人間なんていないから、道を誤ることは褒められたことではないけど、そこから永遠に続く愛もやっぱりあるのかもしれない。


谷崎潤一郎著「痴人の愛」

ずっと昔に読んで、もうすっかり内容を忘れてしまったのでもう一度読みました。そして笑った。
こういう人間っているんだよなあ、良い悪いでなく。結局はお互い幸せならそれで良し。私はナオミとは絶対友達になれないけど…!
でも譲治さんのような人間がいるから、ナオミのような人間が肯定されるわけで、持ちつ持たれつなんだ、いつの時代も。


川上弘美著「ハヅキさんのこと」

こちらも短編集です。ゆっくりまったりと読んだ。
川上弘美作品は他の本よりさくさく早く読み終わるのですが、不思議と時間はのんびりに感じます。癒される。



今日はここまで爆笑