遠くの銀河は

カラからカラからんと回る糸車

ぼくは弾かれ

切れた糸を引きず

絶対零度の宇宙を

さまよひ浮遊する惑星

道しるべはない

ぼくは涙を溜めた

凍らない海と

太陽のない影の大陸

を持つ

打ち寄せる岸辺の空の季節は消え

宇宙の底にむかう心の刃だけが頼りだ

混沌の闇の向こうの

もっとむこうの

永遠の夜に

きみがいる いた

ぼくはきみの暗黒で

きみがぼくの恐怖

時空の秩序も捨てた

きみはぼくを

温度という闇に閉じこめた時間の死神

底に潜んで

氷で鎌を研いでいる

きみというケダモノの

ぼくという獲物

・・つ・か・まら・な・い・

さまよい さ迷ひ

・さ・迷・う・う・う・・悲・火