3.11に想う~4年という月日の流れの中で~ | 江東区の家庭教師&ライターのみみずく~半蔵門線・大江戸線沿線及びオンラインで指導中~

江東区の家庭教師&ライターのみみずく~半蔵門線・大江戸線沿線及びオンラインで指導中~

江東区周辺で家庭教師&ライターをしています。
半蔵門線・大江戸線沿線での対面指導だけでなく、Zoomを使ったオンライン指導も可能です。
学校の補習、高校受験・大学受験、推薦・AO入試対策等、家庭教師としての活動記録です。

先日、僕が地元で家庭教師をしていた頃の教え子が東京へ遊びに来ました。僕は彼女と喫茶店に入り、とりとめのない話をしました。そのとき、僕はふと彼女に聞きました。

「もうじき3月11日だね。東日本大震災から、何年経ったんだっけ?」

彼女は直ぐに応えました。

「4年ですね」

東京で慌ただしく生活している僕にとって、東日本大震災の記憶は否応なく風化していきます。しかし、元教え子にとって、当時の記憶は、忘れようにも忘れられない傷として、今でも彼女の裡に刻まれているのです。彼女は、実際に自分自身が震災を体験し、現在も地元で生活しているのですから。

4年が長いのか短いのかは分かりません。しかし、この4年という月日の流れの中で、僕の生活は激変しました。

会社を辞めて、個人家庭教師として独立して2年半以上経ちました。サラリーマン時代とは、仕事のやり方だけでなく、人間関係もガラッと変わりました。様々な人達との出会いを通して価値観も人生観も変化し、僕の進むべき道も少しずつ見えてきました。20代から30代へと移行し、心身ともに落ち着いてきたというのも実感しています。

そんな今の僕にとって、やはり4年前は遥か昔のことのように思われます。一方で、「記憶を風化させてはいけない!」という内なる声も聞こえてきます。地元が惨禍に見舞われた者として、僕はあの日のことを忘れ去るわけにはいかないのです。

だから、今年、僕は地元へ帰省します。しばらく戻っていなかった地元ですが、久しぶりに家族や友人達と会ってくるつもりです。確かめたいこともあり、もしかしたら悲しい思いをするかもしれません。それでも、真実を知りたいのです。

――変わるものと変わらないもの――

人生において何が大切なのか、めまぐるしく変化する東京での生活から離れて、もう一度考えてみたいと思います。