今回のテスト対策プリントは
『竹取物語』の「蓬莱の玉の枝」です。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
次の古文を読んで、後の問に答えなさい。
今は昔、①竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さかきのみやつこと②なむいひける。
その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。あやしがりて、③寄りて見るに、筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、④いとうつくしうてゐたり。
これや⑤わが求むる山ならむと思ひて、さすがに恐ろしくおぼえて、山のめぐりをさしめぐらして、二、三日ばかり、見⑥歩くに、天人のアよそほひしたる女、山の中より出で来て、銀の金鋺を持ちて、水をくみ歩く。⑦これを見て、船より下りて、「⑧この山の名を何とか申す。」と問ふ。女、答へていはく、「これは蓬莱の山なり。」と答ふ。これを聞くに、うれしきことかぎりなし。
その山、見るに、さらに登るべきやうなし。その山のそばひらをめぐれば、世の中になき花の木ども立てり。⑨金・銀・瑠璃色の水、山より流れいでたり。それには、色々の玉の橋渡せり。そのあたりに、照り輝く木ども立てり。
その中に、この取りて持てイまうで来たりしは、 ⑩いとわろかりしかども、⑪のたまひしに違はましかばと、この花を折りてまうで来たるなり。
御文、不死の薬の壺ならべて、火をつけて燃やすべきよしウ仰せたまふ。
⑫そのよしうけたまはりて、⑬士どもあまた具して山へ登りけるよりなむ、その山を「⑭ふじの山」とは名づけける。
その煙、いまだ雲の中へたち昇るとぞ、言ひ伝へたる。
以下のページで問題&解答を取得できます。
無料プリントはこちら
文法全解竹取物語・堤中納言物語―2色版 (古典解釈シリーズ) | |
相原 林司 旺文社 2005-08 売り上げランキング : 107948 Amazonで詳しく見る by G-Tools |