大手塾の授業では、
大抵塾用教材を使用しています
塾によって市販の問題集等を使う場合もあれば、
完全に塾オリジナルの教材を使う場合もあります。
いずれにしても、
ご家庭から教材費を徴収し、
それで専用の教材を配布するわけです。
塾の集団授業では、
生徒全員の足並みをそろえるためにも
塾用教材の使用は仕方ないと言えます。
が、やはり無駄が多いと僕は思います
たとえば、次のような話をよく聞きます。
「塾が宿題を沢山出してくるので、
学校の宿題が終わりませんでした」
「塾の夏期講習テキストばかりやっていたら、
学校の夏休みの宿題が手つかずで残りました」
挙句、生徒が学校のワーク等を提出できずに、
内申点がガックリ下がるなんて事例も……
「どうして学校の宿題をやんないの!!」
ワーク提出期限が迫っている時期に
子どものワークをチェックしたらまっさら……
それを見てブチ切れる保護者様もいらっしゃいます
でも、悪いのは子どもだけか?といえば、
必ずしもそうとは言い切れないと思います。
学校でも大量に宿題を出され、
塾でも大量に宿題を出されたら、
子ども達が両方を完璧にこなすのは難しくなります
片一方が手つかずになったり、
両方手抜きになってしまったり、
ろくなことにならないのは火を見るより明らかです。
学校の宿題と塾の宿題をきちっと両立できるのは、
もともと出来る生徒である場合がほとんどです。
もともと出来る生徒を基準に考えて
勉強に苦手意識のある子どもを叱り飛ばすのは、
あまりにも酷というものでしょう
以上の事情もあることから、
僕の指導では学校教材をメインに使用します。
具体的には、教科書と学校のワークですね
塾や予備校に限らず、同業者の中にも、
教科書や学校のワークを軽視する人がいます。
曰く、「学校教材では受験に対応できない!」
受験生に関して言えば、
学校教材だけでは受験対策が難しいも確かです。
が、非受験生に関しては、
学校の授業の予復習として
学校教材をメインに使った方が効率的です。
というのも、学校の定期試験は、
学校教材から出題されるからです
定期試験とリンクしていない市販の教材よりも、
教科書や学校のワークを何度も復習させた方が
生徒の点数もアップしやすいです
しかも、僕の指導や宿題の中で
ある程度ワークが片付いていくので、
ワーク提出期限前に生徒が焦ることもありません
また、教科書や学校のワークで学んだことは、
そのまま受験勉強の基礎になっていきます
そして、意外に思われるかもしれませんが、
受験対策の問題集としても
学校のワークが使える場合が多くあります
特に、高校受験用の問題集は
市販のものだとろくなのがありません┐( ̄ヘ ̄)┌
しかし、学校で配布されるワークは、
網羅性も問題数も十分な場合が多いんですね~
学校教材を生徒にきちっとやりこませた後、
志望校の過去問を使用して対策すれば
それなりの成果を出せるのも経験済みです。
学校教材「だけ」では受験対策が難しいです。
しかし、学校教材「も」利用することで
受験対策の基礎固めは万全になるということです
僕の指導では、
教科書や学校のワークの良さを
最大限引き出すように工夫しています
※ちなみに、家庭教師業者の中には、
教材をセットで販売するところもあります。
それはただの詐欺ですので、注意してください