駒澤大学の入試過去問(英語)に、
会話文補充問題が出題されていました。
以下、その指導光景です↓
※【問題】では、Yの空所に適切な表現を入れます。
【問題1】
X: I'm so stupid. I can never understand that.
Y: ( )
生徒が選んだ選択肢↓
Say such a thing again.
僕「Xの発言を訳してよ」
生徒「私はとてもバカだ。それを決して理解できない」
僕「じゃあ、君が選んだ選択肢も訳して」
生徒「もう一度そういうことを言って」
僕「あのねぇ……
それでまともに会話が成り立ってるの?
『自分はバカだ!』と言ってる人に対して、
『もう一度同じことを言え!』って命令してることになるよ。
そりゃあ、Yが女王様でXがその奴隷というような、
そういう特殊な状況だったら成り立つ会話だよ。
奴隷男が『私はバカなブタ野郎です!』と言って、
女王様が『同じことをもう一回お言いっ!』ピシッみたいな……
そんな状況を想定して、その選択肢を選んだの?」
生徒「違います」
正しい選択肢↓
Don't say such a thing. (そんなことを言わないで)
【問題2】
X: Recently I'v been so busy that I sleep only for fours a night.
Y: ( ) your health.
生徒が選んだ選択肢↓
Be careful to ruin
僕「Xの発言を訳して」
生徒「最近、とても忙しいので一晩に4時間しか寝ていない」
僕「その発言に対して、
Yは『健康を損なうように気を付けて』と返したの?
XとYは、そんなに険悪な関係なの?」
生徒「違います」
正しい選択肢↓
Be careful not to ruin (your health.)
(健康を損なわないように気を付けて)
英語の会話文問題の多くは、
文法事項よりも意味内容から選択肢を選びます。
要は、「訳せば分かる」ということです。
時々、ちゃんと和訳できているにも拘らず、
何故か変な選択肢を選ぶ生徒がいます。
彼・彼女の頭の中はどうなっているのでしょう?
普段から妙な会話をしているのか?
それとも、問題を解く上で、
常に特殊な設定を意識しているのか?
いずれにせよ、
読みせず、妄想を膨らませず、
普通の会話を成り立たせることが大切です!