地下


電車に乗ってたらカメナシ君のようなかっこいいお方が座っていました。


彼のちょっと離れたところにおばあさんが立っていました。


カメナシ君に似た人は駅に近づくのを見計らって立ち上がり


おばあさんの肩をぽんとたたいて「どうぞ」と言い、


タイミングよく空いたドアから颯爽と出て行きました。


おばあさんはうまくお礼が言えずもぞもぞと座りました。


でもおばあさんは満面の笑みに少女のような瞳の輝きで


しばらくぼーっとしていました。



イケメンはおばあちゃんでも容赦ないなぁ。