大学ロボコンをみてきました。

テレビでは何回か見たことあったのですが生でははじめてです。(高倍率の観覧券ありがとうございました!)

テレビで見ていると動いたとか壊れたとか停まったとか派手な動きしたとかそんな編集の意図どおりに見てしまうのですが現場で見るとまったく違う感想をもってしまいました。

「ロボコンをライブで見ると何らかのプロジェクトを成功させたいと思っている人へのヒントが非常に多い」

というのが率直な感想です。

試合そのものにもウルっときましたがそれ以上に学ぶべき事柄が大変多い一日でした。

また試合に出るまでの全ての過程を見てみたい、とも思いました。

具体的に関心したのは以下のリーダーの役割が見えた学校は強い気がしました。

・リーダーの存在が明確、またはリーダーが前面にでている。

・リーダーが攻撃と保守(予定から変更を余儀なくされた際の復旧)の両面を理解し、どちらも実践できる。

・リーダーが率先して動く、または動くことによってリーダーとして認識させる。

・リーダーが作戦の有効性を可視化できている。(可視化によってチームが容易に理解できる)

こうしたリーダーの存在する学校は強くプレイヤーを兼ねている場合はさらに強力であるように思えました。

高度な技術や作戦を用いてもプロジェクトへの有効性が可視化できていない場合にはチームの士気も低く動きもバラバラのように思えました。

勝つためのシンプルな道筋がチームに徹底されなければチームはどう動いていいかわからないのです。敗北したチームのいくつかは製作段階から勝つための道筋が誰にも見えていないのかもしれません。

会社などでもプロジェクトのリーダーはコントローラーとしての役割が多いかも知れませんがプレーヤーとしての面を敢えて見せる、もしくは実践する事によってよりスピーディーにプロジェクトの目的とゴールへの道筋を理解してもらうことができるように思えました。

また意外に感じたのは新規のロボコンの試合でも先人の技術、作戦、試合までのチーム運営などが強い学校では上手く継承されているのでは、と思えたことです。

毎回ルールや敵や環境が違いそのような点では優劣はそれほどない、と考えていたのですがチーム作り、試合運び、試合までのスケジューリングなどの差が勝敗に非常に結びついているように思えました。

たまに政治家や企業のトップなどから聞く「我々は今までに出会った事の無い問題に直面しており、解決は非常に困難である」みたいなセリフを全否定しています。

一見すると新ルール、新しい敵、新しい技術などとても困難に思えますが勝つプロジェクトチームに成り得た学校はこれらの問題を分解して過去に先輩やライバルチームのソリューションを徹底的に当てはめ再構築しているかの様に思えました。

「問題は分解する」と簡単になる、です。

でも書いてるうちに「自分の人生をコントロールするリーダーは自分なのだから」と考え始めたら凹んできました。

言うほど簡単じゃないです。