天野 祐吉, 譚 小勇
ひゃくにんのおとうさん

山奥の小さな村に住む働き者の夫婦が畑で見つけた大きな壷は、入れたものがなんでも100倍にふえる魔法の壷でした。夫婦は増えた笠や鍋を村の人たちに分けて喜ばれていましたが、噂を聞いた地主はこの壺を夫婦から無理矢理取りあげてしまいました。ところが、壺にろうそくを落として火が燃え上がったり、水をかければ洪水になったりと、大騒動。あげくは父親が壺の中に落ち……。


中国の昔話です。

大きな瓶に何かをいれると100倍になるカメ。

いい人は良く使い悪い人は悪い結果が、、、、。

「ひゃくにんのおとうさん」でネタばれのような気もしますが

じつはこのおとうさんに意味がある気がします。

このお話のなかではおとうさんとはおとうさんのおとうさん

くらいの人を意味していてつまりよぼよぼのお方のことです。


そんなおじいちゃんがお家にひゃくにん現れたら、、、。


ご先祖は敬って大切にする=すごく気をつかう、しかもご老人。

それがひゃくにん。


ものがたりはおじいいちゃんに行きつくまでだんだんとエスカレートして行き

きっとこどもだったら大喜びのストーリーだと思います。

ページをめくる楽しみが大人でも十分味わえます。

中国のお話は極端でおもしろいです。

おじいちゃんひゃくにん=大迷惑みたいな物語はブラックすぎて

すこし引くくらいです。

おじいちゃんがまごに絵本読ませていたらたぶんまごは

ラストシーンで絵本に向かって『空気読め!おじいちゃんによんでもらってるのに!』

くらい言うかもしれません。


というくらいいろいろかんがえちゃう程おもしろいです。


よみきかせにおすすめ。