看守が囚人女性の局所に媚薬を…!? 「北朝鮮の性的拷問」がヤバすぎる


楽天ニュースさまホームページより



 みなさんこんにちわ。陰謀社会学者の聖橋乱丸である。

 2016年1月16日、北朝鮮の北部の都市恵山(ヘサン)で、男女16人の高校生が公開裁判にかけられた。罪状は「アメリカ映画を見た」というもの。要するに「資本主義の腐った思想にハマった」として断罪されたということだ。



■発覚すると公開死刑、それ以上の拷問も…! 多発する外国映画鑑賞




 ただ、北朝鮮に詳しい人はそんなに驚かなかったのは、昨年4月にも「韓流ドラマを見た」ということで女子大生が複数名処罰され、「収容所による思想強制」の上「肉体奉仕」という刑が科せられたからである。

 この時、女子大生が見たとされるのは「ツツジの花が咲くまでに」という名前の韓流ドラマで、脱北者の申英姫(シン・ヨンヒ)さんの手記を原作にした「喜び組」のドラマであった。そのため、女子大生は「北朝鮮を汚す韓国の陰謀に加担した」とみられ、重罪となったのだ。

 この事件が大して国際的な問題に発展しなかった理由としては、北朝鮮の人民や脱北者が同情しなかったことが挙げられる。「北朝鮮や金正日・金正恩親子を侮辱したのだから仕方がない」という世論が圧倒的だったのだ。

 一方、今回の高校生は、何の映画を見たかはわからないが、北朝鮮を風刺する映画ではないようである。要するにただ単にアメリカの映画を見ただけだったのだ。ゆえに同情の声が上がっている。そのため、「保安局(警察署)の予審を受ける」という決定がなされた。今後、この高校生たちは拷問を含めた取り調べがあり、そのうえで、刑が確定することになる。ではどのような刑になるのだろうか?

 例えば、昨年の9月、男性ふたりが裏コンテンツでハリウッド映画を見ていたところを摘発された。このふたりは、「映画を見ていただけ」であるにもかかわらず、「公開死刑」となった。それに比べると、女子大生は「収容所」であるし、高校生は「保安局」である。だが、これは「学生」であることから刑を軽減されたのではなく「死刑に準じるひどい仕打ちが待っている」ということになるのだ。

 人権団体アムネスティが発表した内容によれば、北朝鮮では「女性の人権が守られていない」うえ、「収容所や監獄などにおける女性の人権も全く守られない」そうだ。そして、国連の報告書によると「収容所の棟」によっては「若い女性を専門に強姦する看守や上級官僚」がいる棟もあるのだという。要するに、この女子高生は、収容所の中で刑務官や役人に犯され、弄ばれる可能性があるということになるのである。

 様々なニュースサイトや、韓国の新聞、そして脱北者の証言などを合わせると、収容所の中では以下のようなことが行われるそうだ。



■1週間で発狂する、恐怖の性的拷問2つ

 


女性は、男性の看守が見守る中裸にさせられ、「身体検査」が行われる。裸になることをためらう女性に男性の看守数名が女性囚人に近寄り、強引に服をはぎ取るのである。その上、全裸にさせられると、すぐに女性は後ろ手に縛られ、全身を、何か隠していないかというところまですべて調べられる。
 
 その後、監獄に入れられる。問題はそのあとだ。まずは、自白のために拷問を行う。拷問の種類はさまざまである。

・寝ることも立つこともできない箱の中に詰められ、放置される
・椅子に手足胴体をしばりつけられ、身動きができない状態で、空中に吊られて何日も放置される

 などだが、特に若い女性に対しては、性的な拷問もしばしば行われている。その中で最も厳しいのが、強姦…、ではなく、「媚薬を局所に塗られ、手足を縛られて放置される」ものだという。

 椅子に拘束され空中につられたまま、局所の疼きに耐えなければならないのは、女性にとってかなりの苦痛を伴う。この拷問を受けたものは、一週間もすると狂ってしまうという。

 もうひとつ、最も厳しい拷問があるという。



■最も厳しい拷問は「死者の箱」

 



それは、寝ることも立つこともできない箱の中に死体と一緒に入れられるという拷問だ。場合によっては、死にそうな友人や一緒に逮捕された囚人と二人で拘束されて箱の中に閉じ込められる。徐々に一緒に入っている囚人が弱ってゆき、死に至るのを、文字通り肌で感じながら、自分では何もできない状況で、身動きもできないまま、最終的には遺体と過ごさなければならない状況になるという。これもまた、頭が狂うほどの恐怖なのだそうだ。

 さらに看守が、「あのようになりたくなければ、俺の愛人になれ」と強要するケースもある。このような状況では、当然、監獄内で妊娠し、子どもが生まれてしまう場合もある。「国連の人権委員会国連調査委員会報告」によると、その764項目以下にその内容が詳細に書かれている。その記述を参考にすると、妊娠が発覚した場合は、覚せい剤などを入れて強制的に堕胎させる。それでも間に合わない場合は、お腹を蹴る・叩くなどして早産をさせ、子どもを殺すそうだ。それでも生まれてしまった場合は、生きたまま犬のえさの箱の中に赤子を投げ捨てるということが行われていると報告されている。

 国連のインタビューに答えたアン・ミンチョル女子によれば、看守たちは飢えた収容者を相手にサディスティックかつ性的な遊びをしていたそうだ。あるときは、第22政治犯収容所の国家安全保衛部担当官が椅子に座り、釣り竿に餌として豚脂をつけ、裸の女性収容者を犬のように食べ物めがけて飛びつかせたり這わせたりしたという。また、それで狂ってしまったり、騒ぎを起こしたりする女性は、すべて処刑されてしまったそうだ。

 さて、女子大生が今どうなっているのかは、だいたいおわかりであろう。そして、今年1月16日に公開裁判にかけられた女子高生たちが、どうなっているか……。彼女たちの運命はそれこそ、神ではなく、北朝鮮の看守次第といえるのではないだろうか。



■なぜ若者ばかりが逮捕され、業者が摘発されない? 官憲の腐敗



 さて、では北朝鮮において、なぜこのような事件が多発するのであろうか? これには理由がある。

「官憲たち自身が北朝鮮以外の情報や娯楽作品に飢えている」のだ。要するに、このようにして検挙し、そのうえで映画を押収すれば、その映画やドラマを「裁判資料」「捜査資料」として見ることができる。

 日本でも同じで、裁判所事務官などは、「無修正ビデオ」や「エロビデオの複製」などの捜査の場合何万本と押収したビデオを見なければならない。はじめのうちは楽しくても、最後には嫌になるという話を私も聞いたことがある。

 同様に、北朝鮮であっても押収したビデオは捜査関係者や裁判所なども、見ることが可能なのである。そのために、韓流ドラマやハリウッド映画を見たという事件の捜査は、多くの捜査員が喜んで引き受けるという。

 中には「お前らのおかげでまた映画を見ることができる」などと語る捜査員もいるというのであるから、官憲の腐敗もひどいものである。
 
 しかし、ただ映画を見たいだけならば、当然「違法輸入業者」を摘発すればよいはずなのだが、そのようなことは行われない。これはもちろん、彼らが役人に賄賂を払っているからであり、売人と、役人や官憲との間で持ちつ持たれつの関係ができあがってしまっているからである。よって、賄賂などをまったく払わない学生がターゲットになり、公開死刑や性的拷問を受けているのである。
(文=聖橋乱丸)

※画像はWikipediaより引用