米国では、ミドルクラス(中流階級)が激減しているようだ。

ミドルクラスが全世帯に占める割合は、1970年代が61%だったが、
2011年は51%に縮小した。

また所得の中央値もこの10年間で5%低下し、総資産も28%下落した。
そして、「勤勉に働けば上に行ける」と信じているミドルクラスの人は、
1999年の74%から約3分の2へ減っている。

「正直者がばかをみる」
まじめに働いても出世するわけでも、収入が上がるわけでもない、という
現実的な諦観や悲観的な展望がはびこっているようだ。

ワーキングプアと生活保護者との所得逆転問題もある。
"働いても働いても貧乏になる"という現実。
むしろそうした働き者をカモにし、一部の者が莫大な収益をあげる構造が、
資本主義のカラクリである。

かつては、そのために"夢"や"希望"を抱かせるエサがあったが、
今や、その夢さえない。
無気力や失望のうちに一生を終えてしまうのか、
それとも、目覚める、のか。

今、その分岐点に私たちは立っているのである...。





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