面白くも何ともない時代・・・2012年8月 8日 17:00


奥さんが専業主婦であれば、それだけお金がかかるのだ。
子供がいれば、少なくとも成人するまでは責任を持たなくてはならない。
そのために、何千万円も必要なのだ。
そして、住宅ローン。これを借金と捉えていないなど論外の極みだ。
不良債権の権化である。

私が言いたいのは、「お金がないなら、結婚するな」とか
「将来的に経済的不安があるなら、子供なんか作るな」ということではない。
むしろ、日本の出世率の低下を憂うものであり、
経済的事情から結婚を控えている若者たちに、苦言を呈したいほうだ。
国という組織の未来を測る重要な物差しは出生率であり、
若者が結婚しない国に未来などありえるはずがないと考えている。
 

問題なのは、「結婚して子供を作り、家を買う」という行為が、
不良債権と認識しなければならないということだ。
こういった行為を当たり前と捉え、当たり前のように行うのではなく、
結果的に大変なお金を必要とするとの認識を持たなくてはならない時代なのだ。
住宅ローンを借金、あるいは不良債権と認識していないなんて、
とんでもないことなのだ。

面白くもなんともない時代になってしまったのだ。

結婚したり子供を作ったり、もちろん家を購入するということは、
「完璧に不良債権が発生する」と未来不安予想図に書き込まなくてはならない
時代なのである...。
(続く)
11.モノが売れない時代
2012年8月 8日 21:00


今年上半期(1~6月)の経常収支が、3兆366億円となり、
前年同期比で45.0%の減少となった。
減少率は過去最大で、1985年以降、最低水準となった。
貿易収支の赤字が半期ベースで過去最大となったほか、
サービス収支も9271億円の赤字、輸送収支も赤字幅が拡大した。
7月上中旬の貿易収支も5800億円の赤字と、前年よりも拡大している。

また、「中小企業金融円滑化法」の利用後に倒産する企業が急増しているようだ。
7月は前年同月比2.4倍の41件となり、09年12月以降最多となった。
円滑法が倒産の延命措置にすぎず、猶予期間が切れた途端、資金繰りが突かず
倒産するケースが急増しているようだ。

円滑化法を活用した中小企業は30万~40万社あり、
そのうち2割にあたる5~6万社が金利を正常に支払えていない状況で、
今後さらに倒産件数が激増する可能性が指摘されている。

中小零細の「不況型倒産」の根本は、「モノが売れない」「売上がたたない」ことだ。
借金返済を猶予されても売上が上がらないのだから、
借金と金利払いが残るだけである。
"生きた屍"状態の企業が延命器具をはずされた途端、"急死"する
企業が後を絶たなくなるということだ。

このような不況下で、私たち個人が起業しても、稼ぎをあげるということは
ほぼ不可能な状態であり、自己破産するしかなくなるのである。



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