ここまで述べてきたことから、実際に車を運転する時には、乗る車に対する愛を感じることが、最も必要になるなと思いました。
 「人と人との対話」、「ドライバーと車との対話」、プラス、「乗っている車に加えての、他の車やそれに乗っている人たちとの対話」も、必要になってきますよねえ!!。
 そのように感じられたことから、日常生活の中で、家族も含めて、お友達や知り合いの方々に乗せてもらっている時に、ドライバーの方に対して、
 同乗者としては何ができるのだろうか、ということを考えながら、乗らせてもらいたいなと思いました。
 そう感じられる視点の一つとして、車体に伝わってくる、エンジンベルトからの振動があるかと思います。
 たとえば、今回運転させてもらえたような、4気筒の車だと、エンジンベルトが1開店するまでに、四つのリズムを刻んでいます。
 その1回転を音のサイクルで表すとしたら、ちょうどほぼ2オクターブになります。
 これは個人的な感じ方なのですが!!。
 刻まれている四つのリズムの音階が、大3音列のドの音辺りになってくると、ドライバーの人の状態として、しんどそうだなあとか、あまりご機嫌が宜しくないなあ、
 という風にも感じられます。
 スポーツカーの同乗体験で乗せてもらったような、6気筒の車の場合は、エンジンベルトが1回転するまでに、六つのリズムが刻まれています。
 その六つのリズムが、音階で言うならば、大3音列のレもしくはソの音ぐらいにまで上がってしまったら、ドライバーの人の状態としては、かなり機嫌が悪いなあとか、
 急ぐ用事があるのかなあとか、そんなことを感じます。
 どの車を運転しておられる方にも共通して、喉が渇いているので、速く水分補給したいなあと思っているのだろうか、という風にも思えるのです!!。
 その他にも、風切り音やロードノイズも、走っている時に感じることができます。
 そういう部分から、やはり運転している時には、エンジンベルトから伝わる振動、回転時の音階、車体の揺れの大きさといった、視覚以外の部分で感じる感覚も、
 本当に大事になるなあと思っています。
 1日目に行った、雨天時の運転では、ワイパーが作動した状態も体験できました。
 ただ、箱の中のような場所に入った状態で、窓を開けることもできないとなった時には、車本体のエンジン音、ロードノイズ、風切り音など、
 外の音がほとんど全くと言っていいほど聞こえない状態なので、正直不安です。
 そのような状況でも、クロックポジションで、左手を置く位置によって、ハンドルをどの位置に動かせば良いのか、どこでブレーキを緩く踏んで、緩く離せば良いのかなど、
 的確に伝えていただきながら進められたことで、安心して自動車の運転を体験することができました。
 運転体験の後、少し時間がありましたので、今後発売される車への期待という点で、意見交換が行われました。
 「やはり、エンジンベルトの音がある方が、歩行者にとっても落ち着いて行動に移せるので、あまりにも音が静かになり過ぎるのも困る!!。
 適度な大きさのエンジン音を保った車を作っているというメーカーもあるので、それはありがたい!!」。
 「ハンドルを持つべき、キホンポジションの位置なども確かめられるセンサーが付いていて、設定した目的地までに行く過程で、
 クロックポジションで曲がる方向やハンドルの位置を言ってくれる機会が付いたらいいのになあ!!」。
 「地名や曲がる方向だけではなく、行きたい場所に向かって走る過程で、走っている現在地の周囲に在る建物についても、お店の種類や周りの風景など、
 話しかけてくれる機器が付いたら、視覚に頼らない運転を楽しめるのになあ!!」。
 「白い杖も含めて、杖にも振動式の機器やセンサーが付いていて、車自身で、杖を持っている歩行者を検知してスピードを落とすとか、
 そんな機能が付いたら、更に安全が保てるのではないだろうか!!」。
 「混雑を避けるという意味合いもあるかと思うので、空を飛ぶ車の方が、視覚を頼らずに操作したいという人には使いやすくなるのではなかろうか!!」。
 このような夢や希望、意見なども共有いただけて、車という物に対する、今後の楽しみや期待も、益々大きくなりました!!。
 そのような意見交換の場も終わって、今回の2日間の体験ツアーも、余韻が残る形で終了していきました。
 時間や場所との相談を経てということにはなりますが、このようなツアーが今後も実施されるとなった際には、ぜひとも参加させてもらいたいなと思っています。
 こういうツアーが、関東地方だけではなく、様々な場所で行われていってほしいなあとも思っています。
 その意味でも、今回ご協力くださった自動車メーカー以外にも、視覚障害者自動車運転ツアーにご協力いただけるメーカーも、徐々に増えていってほしいなあと、
 ものすごく期待しています!!。
 こういったツアーのことを、広く知ってもらえるためには、どんな風に行動を起こしていったら良いのか、その方法についても、更に模索していきたいなと、
 とてもとても楽しみになってきています!!。
 視覚に障害のある人たちの、「車を運転してみたい!!」との声を上げてくださった、第一人者の方、大変にありがとうございます!!。
 これまで開催されてきたツアーに参加して、夢であったことを実現してきてくださっている皆様方、本当にありがとうございます!!。
 ツアーを企画し、本番の2日間の行程においても、全力で運営してくださった、旅行会社のスタッフの皆様、大変にありがとうございます!!。
 とても分かりやすく、懇切丁寧に安全講習を進めてくださったインストラクターの皆様、本当にありがとうございます!!。
 「視覚に頼らなくても運転できる車作り」に向けて、様々に模索してくださっている自動車メーカーの方々に、感謝申し上げます!!。
 今後の車に対する期待について、いろいろと言いましたけれども、一つひとつの意見や思いを聴いてくださって、受け取ってくださった、脳科学の研究をされている皆様、
 車メーカーの技術研究院の皆様に、感謝申し上げます!!。
 今回の2日間のツアー全体をきっかけに、出会ってくださった皆様方、いろいろとお話ししていただくなど、沢山のことでお世話になり、本当にありがとうございます!!。
 運転や同乗体験の場面で、乗せてもらえた車たち、夢実現のために、今回のような企画を広く知ってもらえるためにはどうしたらいいのか、考えるきっかけを作ってくれた、
 「視覚障碍者自動車運転ツアー」を初め、すべての物事に感謝感謝です!!。
 これからもお世話になります!!皆様、今後ともどうぞ宜しくお願いします!!。
 それでは失礼します!!。皆様お体ご自愛のほどを!!ではでは、また!!。
 以上、ストレンジャー、もしくは漫談音楽家、あるいはエレキの餓鬼大将、よりよりまたはヨリー助得るでした~!!(笑い)。